トイレ事情②

お向かいの奥さん
私より少し年上の一人住まい

時々腰痛を起こして歩行困難
そんな時

7▪8km離れて暮らす義妹が
応援部隊

腰痛持ちは私も同じ
外出がままならない時は

娘達の助けを求む
日々の健康は自分の心得次第

お向かいの奥さんは
1階にいるときは2階のトイレ

2階にいるときは下のトイレに
散歩しても平坦な道ばかり

できるだけ階段の昇り降り
心がけておるんよと言う

階段で転げたら薮蛇だから
手すりを持って降りてると

それを聞いて2階のトイレも
出来るだけ使うようにした

上から下に下から上の運動
日々の生活で階段しかない

一人住まいとなった
婆様達の努力

見渡せば空き家や
独居老人に老夫婦に

親に先立たれた未婚の壮年
ここももれなく日本の縮図

孫10人
されど独居

不平を言っているのではない
日本の将来を憂えている？

長寿社会なのに
市中に老人がいない

老人ホームなど介護施設が
日本の大なる産業だということ

薮蛇と言うか
本末転倒と言うのか

うまく表現できないけれど
農家育ちの私には

大切なもの社会がどっかへ
落としてきたような気がする

トイレ事情

知人男性が
もう一年以上

朝一番にトイレ掃除を
していると言う

すごいやん！
で知り合いの話しは続く

朝のトイレ掃除を続けて
宝くじで一億を当てた奴がいて

俺もならって掃除始めたけれど
金に縁は繋がらん

ある奴は掃除を始めて
離婚した

えー
動機が不純

感謝の心でしやな
何て私は言った

翌日から私は
朝のトイレ掃除をを始めた

朝のトイレ掃除は
身を清めるというのか

不純を持たない
あー

願いは不純じゃない
お金に縁を繋げたい

良縁が欲しい
そういうことなんや

それって希望
届かない夢じゃない

手に入れることなんや
今より向上

そういうことなんや
知人に水を差した

私の心が不純やったと
謝らないといけない

砂場

庭に放置されたままの古い煉瓦が
やっと陽の目を浴びた

玄関に向かって左側の小さな庭
一面を覆った煉瓦

工事の途中に置いてあった砂で
小さな孫が砂遊び

機嫌よく遊んでいたから
煉瓦の上にシートを敷いて

小さな砂場を作ったけれど
アルミ箔を張ったシートに

零れる砂の音が面白いのか
容器に入った砂をスコップで

勢いよく飛ばし始めた
もう孫の勢いは止まらない

そこら中に砂を撒き散らし
大人の思うように遊ばないで

自由な発想は続く続く
娘はもうイヤ

もう砂で遊ばせやんと言う
そういう家の中だって

おもちゃの車を走らせ
遊んでいたのは束の間

車は分解され壊される
そういえば

階段下収納は
もう大きくなった孫たちの

何とかレンジャーの合体させる
おもちゃが入っているはず

この孫が遊ぶには
少し早いかもしれないけれど

ただ壊すだけでない
分解し組み立てる面白さを

覚えはしないかと
浅はかな私の期待が起きる