越前市にある、日本の紙の発祥の地とされる岡太神社。1500年ほど前に川上御前という女性が紙すきの技術を伝えたという伝説が残ります。
そこで春に行われる、「神と紙のまつり」に行ってみました。全国から製紙業者も集まる、由緒正しいお祭りです。
祭りの一日目には、山の上にある奥宮から神様を里宮へ降ろし、二日目には神事祭礼を行い、三日目には里を神輿で巡った後、夜に奥宮へまた神輿で上げるそうです。今日は二日目、神社に着いたときは、一連の神事が始まったところでした。100名程度の参拝者がいる中、雅楽の演奏もあり、神事が粛々と行われていました。神楽や能舞、湯立て神事などもあるようです。
祭礼の日だけ、神社の宝物殿も公開されていました。紙すきを伝えたという川上御前の絵や、元正天皇直筆と言われる掛け軸もありました。
ちなみに、近くの越前和紙の里では、和紙の安売り等のイベントを行っています。色紙や壁紙、模様紙など、さまざまな種類の紙がお得な値段で売られていました。和紙の詰め放題や、つかみどり、和紙だるまづくり体験、というのもありました。
紙作りが盛ん=水が豊富=そばがうまい、ということで、近くのそば店が出張して、会場で手打ちそばが食べられました。こういう祭りで、本格的な手打ちそばがふつーに食べられるのが福井らしいと思います。皿も紙皿ではなく陶器の皿。1杯500円。美味しかった~。
また、ほど近い味真野苑でも、「万葉の里」にちなんだ時代行列や、ステージショー、振る舞い鍋などのイベントが行われていました。
どちらもそれなりに人は出ていますが、いやになるほどの人込みや行列はなく、のどかに楽しめました。