4月2日(土)
久し振りの弁当作り。確か去年、東条まで花見に行った時以来。
でも、去年は・・・?
いや、ワクチン接種が始まったのは去年の6月だったから、やっぱり行ってないか。ということは、弁当、作ってないか。
もしかしたら二回作っている?そりゃないか。
あの時は一日遅れただけで、散り始めていたんだっけ。
いつ写真を撮ったか調べたら、2019年。去年どころか3年も前だった。去年も一昨年も浮かれて花見に行ける気分じゃなかった、ということか。
そりゃそうか。如何に空気を読めないと自覚している自分でも「自粛警察」なんて言葉が流行している中、出歩くってのはさすがにやらないだろう。
昨日は「スーパーカブ」の最終巻を買ってすぐ書店を出た。向かった先は摩耶ケーブル。
勤めていた頃、摩耶ケーブル駅下の桜並木の坂道が桜見物の名所だと聞いて、一度は行ってみたいものだと思っていた。が、そういう機会はついになかった。自分でこしらえなけりゃそういうものは、来ない。
友達がいない身ならば猶更だ。「ならば」じゃない、「なれば」だ。友達いないから。(こんなとこに拘泥するから友達は居ない。)
一人で酒と弁当持って人混みの中に飛び込む?そこまでして花見酒を飲む気にはなれなかった。
バイクに乗るようになってからは、思いついたら何時でも行けるようになったわけだけれど、花見と言えば「酒」。酒が飲めなければわざわざバイクで行く気にはならない。
泊まり掛けなら楽しめるんだろうけど、「泊まり掛けの花見」?勤め人にはそこまでの時間とカネと、何より「風流」は、ない。
9時頃になって弁当を作り始めた。久し振りの卵焼きはあまりうまくはできなかった。結局卵3個と卵2個の二つの卵焼きを作る。
一日で卵を5個も使ったことになるが、弁当に入れたのはその中の二切れだけ。もっと入れたかったが他の物が入らなくなるので泣く泣く我慢(大袈裟な)。
以前は弁当箱二つ持って日帰りツーリングに行ったりしたけど、行楽地の、特に花見みたいな時は人出が半端じゃないから、大量の弁当を広げる場所などない。だから早々に食べ終える方が良い、と学習する。
目的地に向かう。
六甲山系の山の一つ、金鳥山のふもと、保久良神社。三十年ほど前に一度思いついてフラッと行ったことがある。桜の名所というわけではないのだが、昔は多く転がっている巨石に、神代文字らしいものがいくつも見られたという好奇心を刺激される場所。カタカムナ文書についての興味もあった。
保久良は「火座」の音に漢字をあてたもので、確かに境内の鳥居のそばにある石灯篭には毎夜火が灯され、瀬戸内を往来する船から「灘の一つ火」として航行の目印にされていたのだとか。
百万ドルの夜景と称されるようになった今の六甲山の夜景からは想像もできないことだけれど、明治以前、表六甲の山腹には人家などは一軒もなかったのだから、「灘の一つ火」は確かに目立ったことだろう。
(続く)
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