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梅雨明け宣言以来、毎日猛暑が続く。絵画や版画の制作をしていると、集中力、思考力に影響するのでまいってしまう。
今年は秋以降に個展を4つ開催する予定なので、前半はレクチャーなど外出する日を除いては毎日朝から晩まで絵画と版画の制作の日々である。毎日のように制作してるので、こうしたブログには向いていない内容である。どう更新しても絵を描く手元や作品の画像という具合にワンパターンとなってしまうからだ。しかし、ブログタイトルに「工房通信」と、うたっている以上アートに関係ない内容ばかりを更新しているわけにはいかない。
後半の発表の中で、ひさしぶりに絵画の新作個展を開催する。これに向け特に力を入れ続けているのが手漉きの紙に描いている水彩画である。水彩画というと水をたっぷりと使用し、滲みやボカシなどを多用した自由で情緒的な作品を想像する方が多いと思うが、僕の場合は全く異なる。自身の表現内容に合わせて少しずつ描き方を変えてきたというところだろうか。画材も透明水彩を中心にガッシュやアクリル、鉛筆、色鉛筆、ペンとインクなど紙素材に使用できるフルメンバーを登場させて制作している。あえて分類すれば「ミクスドメディア」ということだろうが、どちらかというと「水彩画」というよりも「テンペラ画」に近い絵肌だろうか。
展覧会準備のツメの時期に入り、大小26点の作品が揃ってきた。テーマは東西世界の神話や伝説に登場する『翼』。最新作は日本神話に登場する『白鷹』を描いているところだ。ゴールまであともう少し、この暑さにめげず、熱中症対策をしながら作り続けて行こう。ブロガーのみなさん会場でお会いできるのを楽しみにしています。画像はトップが製作途中の新作『白鷹』。下が固形のガッシュ絵の具と各種水彩画用メディウム。