宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

JAみやぎ仙南水稲部会で品質向上検討会が開催されました

2011年03月01日 10時20分58秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営



 2月21日に,仙南地域の水稲栽培をリードするJAみやぎ仙南水稲部会の品質向上検討会が相馬市松川浦で開催されました。これは前年80%台後半と県平均並だった上位等級米比率が平成22年は30%台に下落し,危機感を持った部会が,その要因解析と技術的課題を明らかにして次年度の米づくりに活かそうと古川農試,全農,普及センターから講師を招き実施されたものです。
 冒頭,村上部会長から,「昨年は,桜の開花時の降雪に始まり,夏の猛暑や収穫時期の大雨と気象に翻弄された米づくりとなった。加えて,大幅な米価下落などの追い打ちがあったが,次年度の米づくりに向けて活発に議論して欲しい。」との挨拶で検討会が始まりました。
 検討会は二部構成で,第一部は「最近の米穀情勢」についてと題し,全農宮城から米穀販売状況などの説明がありました。これを受け,第二部では「最近三ケ年の仙南米から見た課題・問題点」について,大河原農改から,更に具体的な「仙南地区における品質向上対策」について,古川農試水田利用部の浅野班長の講演がありました。最後に,NOSAI県南から情報提供をいただきました。
 質疑応答の時間には,政府の「棚上げ備蓄」とは何か,から始まり,全農・単協の連携や,環境保全米マニュアルに対する意見,施肥・土づくりの重要性,栽培技術等に対する思いなど活発な討議となり,予定時間を超過した意見交換となりました。
 地域の米づくりリーダー達の熱い思いが,平成23年産の高品質な米づくりに反映されることが期待されます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第一班 
       TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138

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