宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

お酒にまつわる講演会を開催しました。

2011年03月22日 09時44分57秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 平成23年3月9日(水),エポカ21(栗原市志波姫)で一般消費者を対象に「お酒にまつわる講演会」を開催しました。講演会の目的は,栗原のお酒や原料となるお米について生産者のこだわりを紹介し,これらを通じて地酒の新たなファンをつくることにあります。
当日は,直前の地震などの影響により,参加者は40名にとどまりました。
講演会では4名が講演し,はじめに県産業技術総合センターの橋本主任研究員からは,「栗原のお酒について」と題し,日本酒の歴史や醸造の工程,宮城県における酒造りの歴史について紹介がありました。また,日本酒のおいしさは,有機酸(酸),アミノ酸,グルコース(甘さ)からなり,そのバランスで,日本酒の味が異なるという説明があり,この食べ物には,こんなお酒が合いますと,具体的に栗原のお酒の銘柄の紹介もありました。
 次に,有限会社 長崎高原ファームの小山修一氏と門傳醸造株式会社の門傳仁氏のお二人から「お米の生産現場から」と題した講演があり,地元酒造会社と原料の契約生産をしている長崎高原ファームからは,原料提供が始まった経緯や,消費者との交流のためのイベントの紹介がありました。また,農業部門もある門傳醸造からは,水稲の農薬・化学肥料節減栽培を始めた経緯や,ひとめぼれやササニシキなど一般の主食用米でも美味しいお酒ができるという紹介がありました。
 講演の最後は,仙台市国分町で「歓の季」という料理店を経営する玉川勝義氏から「日本酒が飲みたくなる料理について」と題した講演があり,最近の日本酒は,作り手の努力や多種多様な食べ物にあわせて味を追求するなどイメージアップが図られていること,日本酒は同じものでもグラスや猪口の形状により味が変わることなど,その楽しみ方などの紹介がありました。
講演会の締めくくりとして,栗原市内の蔵元6社と,料理店2店の協力による,試飲と試食を行いました。日本酒は,大吟醸,吟醸,純米酒を中心に各蔵元のおすすめ15銘柄,また,料理は地元食材をつかった7品で,参加者は,時間まで日本酒と料理のマッチングを満喫していたようです。


<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 班 職・氏名 先進技術班 
TEL:0228-22-9437    FAX:0228-22-6144


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口蹄疫・高病原性鳥インフルエンザ対策の防疫演習を栗原で開催

2011年03月22日 09時27分46秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 昨年宮崎県で発生した口蹄疫,及び飛び火的に国内各地で発生し終息が見えない高病原性鳥インフルエンザ対策の一環として,去る3月4日,宮城県栗原合同庁舎に畜産の関係機関等約150名が集まり,机上演習と実地演習の2部構成で標記演習を開催しました。
 机上演習は管内の肥育牛農家(100頭規模)で口蹄疫を疑う牛がいる,と地元獣医師から県の畜産振興部へ連絡があったと想定し,シナリオに基づきながら,対策本部の立ち上げ,殺処分・埋却等,発生3日目までの初動対応を演習しました。高病原性鳥インフルエンザについても,同様に初動対応を演習しました。
 また,実地演習は,防疫服の着衣と脱衣のデモンストレーション及び動力噴霧器による通行車両の消毒演習で,参加者はその様子を見ながら研修しました。
 栗原の畜産は農業産出額の約4割を占め,米に次ぐ重要な基幹部門です。甚大な被害をもたらすこのような家畜伝染病の対策は極めて重要であり,早期封じ込めのためには,特に迅速な初動対応が大切です。管内ではこのような演習は初めてであり,リハーサル通りスムーズに進行しなかった点もありましたが,この経験を今後につなげていきたいと思います。

真剣な出席者

机上演習の様子
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター    
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144・5795


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