宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

第2回集落営農推進研修会開催「集落営農の優良事例に学ぶ」

2011年03月02日 15時54分35秒 | その他
 仙南地域は,兼業農家や畜産,園芸中心の担い手が多いため,集落営農としての取組は12組織と少なく,組織の運営管理や土地利用の合理化,リーダー育成など課題を多く抱えています。
 そこで,地域の実情に応じた特色ある集落営農の育成を目的に,大河原地方振興事務所とみやぎ仙南農業協同組合の共催で,平成23年2月25日(金)に大河原合同庁舎を会場に本年度2回目となる「集落営農推進研修会」を開催し,農業者,関係機関約120名が参加しました。
今回は,仙南地域と同じ中山間地である山形県酒田市の(株)和農日向の阿曽代表取締役から「中山間地域直接支払の集落協定をベースに株式会社を立ち上げる」と題しての御講演をいただき,また,地元,角田市でぐるみ型集落営農を5年間実践している舘島田生産組合の小野組合長から「集落営農を実践し感じること」と題して,実践しての率直な感想を発表していただきました。
参加した集落営農組織の代表者たちは,(株)和農日向の生産組織の役割だけでなく,地域に信頼され,農業以外の事業も展開し,地域全体の活性化を担っている話しなどに関心していました。また,舘島田生産組合の小野組合長からは,生産コスト低減により所得が増加した事や,集落内の農業者が病気で働けなくなったとき,組合に加入していたおかげで治療に専念でき,感謝された話しなど,「集落営農に取り組んで本当に良かった」との講演に刺激を受けていました。
今後も,集落営農の取組が拡大するよう必要性について啓発していきたいと思います。

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