東日本大震災で被害を受けた気仙沼市階上地区で9月8日,地元特産のえだまめ「気仙沼茶豆」の収穫祭が開催されました。JA南三陸が主催し,生産者や関係者を始め流通業者も含め約100名の参加がありました。
会場前のほ場では,キリンプロジェクト支援により導入された「枝豆ハーベスタ」で収穫が行われました。その後,東日本大震災農業生産対策交付金で導入された機械で選別から洗浄,脱水,箱詰めまでの作業を実演しました。収穫された茶豆は,その場で茹でられ招待された児童養護施設「旭が丘学園」の園生や出席者に振る舞われました。
同地区は,津波で農機具が流され昨年は3haの作付けと震災前の3分の1の生産量に落ち込みましたが,今年は浸水した水田1.5haを含む5haで作付けが可能となりました。
生産組織では,「味も香りも十分な出来映えとなりました。震災に負けず栽培を続けていきたい。」と抱負を話していました。 また,農機具の購入資金を助成したキリンビールの関係者は,「販路拡大に協力して行きたい。」と今後の支援についても約束してくれました。今年度は,全国のキリンシティ(38店舗)やキリン仙台工場レストランでフェアを実施(9/10~24)しています。
普及センターでは,被災地復興に向け引き続き栽培技術指導及び生産組織運営に対して支援していきます。
<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター
先進技術班
電話:0226-29-6044