平成30年10月30日に,「みやぎ食と農の県民条例推進圏域重点プロジェクト(以下,食農プロ)に係る先進事例調査及び中間検討会」を開催しました。普及センターでは食農プロの事業として「登米農業マイスター制度」を実施しており,今回は登米市や農業委員会,JAみやぎ登米,普及センターが参加し就農支援の先進事例を学ぶとともに,当該事業の実施状況について中間検討会を行いました。
先進事例調査では,岩手県一関農業改良普及センターに伺いました。一関地方では平成25年度に「一関トータルサポートシステム」を立ち上げ,新規就農者の就農と定着を図る体制を整えています。当システムでは,「ワンストップ相談窓口」を実施し多くの関係機関が,農地の確保,就農計画作成等それぞれの役割を担って新規就農希望者を支援しています。登米地域でも昨年から,関係機関が連携した定例就農相談会等の就農支援システムが動き始めている中で,農地の確保や就農計画の作成等に向けた,より効果のある制度とする必要性が出てきていることから,今回の先進事例調査で得た情報や意見はとても参考となりました。
中間検討会では,「登米農業マイスター制度」について,今年度の実績と次年度以降への改善点などを検討しました。本制度は新規就農者に対してベテラン農業者がマンツーマンで指導を行うもので,今年度はにんにく部門とにら部門で2人への個別技術指導が行われ,対象者からもマイスターからも好評を得ました。また,農業次世代人材投資事業経営開始型活用者へのサポート体制についても協議が行われ,より関係機関が連携し新規就農者を支援する必要性と方法について認識を一致させました。
登米地域では定例就農相談会や就農計画作成相談会を開催し,新規就農希望者を支援しています。新規就農関係でご相談の際は,普及センター等関係機関へご連絡ください。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522