宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

美味しい「だて正夢」をたくさん穫るポイントを確認!

2020年04月22日 15時11分45秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 令和2年4月14日に,JAいしのまき主催でだて正夢の栽培講習会が開催されました。だて正夢は低アミロースの極良食味品種であり,当普及センター管内においては令和2年度は,昨年度より15ha増加の72haの作付けが予定されています。
 最初に,JA全農みやぎから米穀情勢とだて正夢の販売促進に向けた取り組みについて説明があり,続いて普及センターから品種特性や,それに応じた栽培管理のポイントについて以下の説明を行いました。
①栽植密度は60~70株/坪とすること。
②基肥はひとめぼれと同程度施用し,適切な穂数を確保すること。
③堆肥の施用などを行った上で,追肥については減数分裂期に窒素成分で2kg/10a施用し,生育期間後半の葉色を維持して,登熟歩合を向上させ,玄米千粒重を確保すること。
④適正な白米アミロース含有率とし,玄米タンパク質含有率を基準値以下にするため,5月中旬に田植えを行い,高温登熟と登熟遅延を回避すること。
 参加した農業者は,だて正夢の栽培ポイントを改めて確認できる場となりました。
 普及センターでは,現地栽培技術普及展示ほを設置し,だて正夢の収量確保と品質向上に向けて支援していきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999 


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登米地域での水稲乾田直播栽培の播種作業始まる

2020年04月22日 13時12分50秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 登米地域では,省力・低コスト稲作を目指した乾田直播栽培が行われており,今年は新しい農薬と高速播種機の実証に取り組んでいます。

 登米市豊里町の個別経営体では,4月16日に殺菌剤(いもち病,紋枯病)や殺虫剤(イネツトムシ,イネドロオイムシ,イネミズゾウムシ,ニカメイチュウ)を種籾に塗沫処理(コーティング)したササニシキでの乾田直播栽培の播種作業(1ha)が行われ,その効果として防除作業の省力化等が期待されます。

 農事組合法人ときなみファームでは,4月17日に8条点播の高速高精度汎用播種機によるひとめほれ乾田直播栽培の播種作業(4ha)が行われました。大豆や麦類の播種にも使え汎用利用による低コスト化等が期待されます。

 登米地域の水稲直播栽培は452haと県内の作付面積の12%を占め,うち乾田直播は直播栽培の4割に当たる187haの取組となっています(令和元年産)。普及センターでは,今後も水稲直播栽培の普及拡大を支援してまいります。


新農薬の種籾塗沫処理


高速高精度汎用播種機での播種作業


<連絡先>
    宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
    〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
    電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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高収量・高品質に向けた麦現地検討会が開催されました

2020年04月22日 13時11分07秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 令和2年4月7日,15日,16日に,石巻市河南地区,桃生地区,東松島市矢本地区にてJAいしのまき主催の麦現地検討会が開催されました。各10名程度の生産者が参加し,ほ場を巡回しながら茎の中にある幼穂の長さを計測しました。計測した長さから,追肥や病害虫防除の適切な時期を予測し,実施日の検討を行いました。この時期の追肥は,一穂粒数の増加や登熟良化につながります。また,高品質の麦生産には病害虫防除はかかせないため,生産者は熱心に麦の生育状況を確認していました。
 本年産は,令和元年東日本台風(台風19号)の影響によって播種が遅れたほ場が多く,平年よりも生育量は少ない傾向にあるため,麦の生育状況を確認し,適期・適量の追肥に努めるように呼びかけました。普及センターでは今後も高収量・高品質の麦生産を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999 


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