宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

加美町の青年農業者と町の特産品開発に向けた打合せを行いました。

2023年04月27日 11時25分25秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 加美町では以前から地域おこし協力隊※を募集しており、これまで多くの隊員を受け入れています。3年間の任期終了後は地域に定着し、それぞれの分野で活躍されていますが、このうちの8人が農業や地場産品を使った商品開発などによる加美町の活性化を目的とした組織「プラビラボ」を結成し活動しています。プラビとは加美の加(プラス +)と美(beauty)を意味しています。

 普及センターでは、今年度から加美町の中山間地域の活性化に向けたプロジェクト活動を展開していますが、その一環としてプラビラボと協力して加美町の特産品づくりや中山間地域の活性化に取り組むこととしています。特に今年度は、加美町産の野菜を原料とした加工品の試作、販売を行うこととしており、令和5年4月19日に加工品の具体的な内容や製造スケジュール等についての検討を行いました。

 加工品の製造は、地域の特産品開発や農産物生産を行っている株式会社リロカリコクリ(代表取締役がプラビラボのメンバー)が行い、原料にはプラビラボのメンバーが生産した野菜を使用することとしました。また、ターゲットとする購買層の決定やパッケージデザインなどの販売戦略については、県の事業を活用して専門家によるアドバイスを受けながらブラッシュアップを行うこととしました。

この秋(11月頃)にはやくらい土産センターの直売所で開発した加工品の販売を行う予定です。

普及センターでは、今後もプラビラボのメンバーと協力し、加美町の中山間地域の活性化に向けた活動を展開していきます。

 

※:地域おこし協力隊とは、都市地域から移住してきた人等が地方自治体から役割を任され、地域づくりの担い手となる制度で、およそ3年間の任期の後は、受入自治体のサポートも得ながら、その地域への定住・定着を目指す取組です。

 活動内容は、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、楽器の作成、地域住民の生活支援など多岐にわたっています。

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JAみやぎ亘理花卉部会カーネーション班の相互視察研修会が開催されました

2023年04月27日 10時59分10秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 令和5年4月24日にJAみやぎ亘理花卉部会カーネーション班の相互視察研修会が開催されました。

 亘理町のカーネーション生産者2戸4人がお互いの圃場を視察し、今作のこれまでの経過を振り返りながら、JA、普及センターとともに各品種の特徴や栽培管理の手法等について情報交換を行いました。

 今作は苗定植時(令和4年6月)に気温が高く推移し、定植後に生育が停滞しましたが、その後の行き届いた栽培管理により切り花品質もよく仕上がり、例年どおりの収量が確保できる見通しです。

 普及センターからは、近隣産地で取り組まれている光反射資材を活用したアザミウマ類防除の現地実証の調査結果や土壌消毒の実施方法等、情報提供を行いました。

 これまで、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、集合研修の開催を控えていたことから3年ぶりの開催となり、久しぶりにお互いのほ場を視察し、生育具合を確認し合えたことで生産者の笑顔が多く見られ、活発に意見交換が行われました。

 普及センターでは,今後も定期的な巡回指導や現地研修会等で技術指導を行い,当地域の高品質なカーネーションの切り花生産を支援していきます。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする