
仙台管内では、近年乾田直播栽培の面積が増加しており、令和6年度は300haを超える見込みとなっています。7月4日に、JA仙台主催の乾田直播栽培現地検討会が開催され、生産者、JA営農指導員、関係者含め約40名が参加しました。農研機構東北農業研究センターの篠遠氏からプラウ耕鎮圧体系の研修があり、鎮圧や砕土率の重要性や基本的な除草について学ぶことができました。また、農事組合法人仙台中央アグリサービスの萱場氏からは、乾田直播栽培による環境保全米の取組、除草体系の検討など実際の経験を活かしたお話がありました。全農みやぎの野坂氏からは、ザルビオフィールドマネージャーを活用した収量向上や省力、低コスト化の事例等が説明されました。
現地検討では、普及センターから乾田直播生育調査ほの調査結果を紹介し、現在の生育状況と今後の管理を確認しました。講師を中心に、新たに取り組む生産者、既に経験のある生産者が活発に意見交換する場面も見られ、大変有意義な研修会となりました。
仙台普及センターでは、令和4,5年に仙台市内で乾田直播栽培の技術定着による収量向上と生産者のネットワーク構築を目的としたプロジェクトを実施し、令和6年度からは、黒川地域で大規模土地利用型経営体を対象としたプロジェクトに取り組んでいます。今後も乾田直播栽培の面積拡大と収量向上に向け支援していきます。