
平成30年5月17日,亘理町内の1ha区画ほ場において,自動運転田植機を用いた現地実証試験が行われました。
自動運転田植機は農研機構農業技術革新工学研究センターで開発され,自動操舵システムにより自動運転で直進と旋回ができ,往復の植え付け作業を無人で行うことができます。従来,オペレーターと苗補給者2名以上で行われていた田植え作業を,1名で行うことが可能になります。作業者は外周だけ手動で田植えをする必要がありますが,それ以外の部分はリモコン操作による指示で自動往復運転を行う事ができ,作業者は苗補給さえ行えば良く,非常に省力的・効率的に田植えを行う事ができます。実証試験では1haほ場を,作業者1名,2時間30分で田植えを完了することができました。
現在,農地集積が進み農業経営の規模拡大がさらに進むことが予想されますが,同時に農繁期の労力確保が問題となり,対応策としてロボット農機の開発が進んでいます。普及センターでは,農業経営の省力化・労力削減,ひいては収益性向上に向けた新技術について,今後も情報収集・発信に努めてまいります。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
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