涌谷地域農業再生協議会では,国産濃厚飼料として子実用とうもろこしの栽培実証試験の取組みを始めました。子実用とうもろこしは,自給飼料生産による畜産経営の安定化だけでなく,深根性によるほ場の排水性改善や,茎葉のすき込みによる緑肥といった後作への効果も期待されます。
6月27日に,涌谷地域農業再生協議会主催で,栽培講習会及び現地圃場見学が行われました。
前半の栽培講習会では,農研機構東北農業研究センター篠遠研究員から子実用とうもろこし栽培に係る他県の情報や排水対策や播種床造成等の播種時の注意事項について講演いただきました。また,畜産試験場から,令和元年度までの試験結果と,それに基づいた令和4年度現地試験の概要について説明しました。後半の現地圃場見学では,4月20日に播種したほ場の生育状況について確認しました。
普及センターでは,子実用とうもろこしの生産など,省力で高収益な転作作物の導入に向けた支援を行っていきます。
<問い合わせ先>
涌谷地域農業再生協議会 TEL 0229-43-6910,FAX 0229-42-3042
美里農業改良普及センター TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225