県と宮城県園芸協会が共催する「宮城県なし現地検討会」が7月14日に開催されました。
本現地検討会は,県内の主な日本なし産地(蔵王町,角田市,利府町,美里町)において2年に1度,輪番で開催されてきました。新型コロナウイルス感染症拡大により,令和2年及び令和3年は開催を延期したため,今回は4年ぶり,美里町では10年ぶりの開催となります。
当日は主催者の宮城県園芸協会果樹専門部会長から開会あいさつを,開催地であるJA新みやぎ北浦梨部会長から歓迎のあいさつを頂いた後,来賓を代表して美里町長から祝辞を賜りました。
現地検討会は2か所のなし園地を移動して,それぞれの園地の耕種概要の説明と参加者からの質疑応答を行いました。参加者からは,施肥時期や使用する肥料,せん定や摘果の方針等について質問が出されるなど,自らの園地や産地との違いについて積極的に検討が行われました。その後,園内を自由に見て回り,各園地の栽培管理や生育状況について詳しく視察するとともに,産地間での意見交換が行われました。
引き続き,北浦コミュニティセンターを会場に,宮城県農業・園芸総合研究所花き・果樹部(以下「農園研」)の職員を座長に総合討議を行いました。始めに,農園研と各産地の代表者から視察先園地に対する感想や講評コメントを発表し,各園主からは補足説明や今後の方針を説明しました。その他,凍霜害への対策に関する情報提供や果樹共済・収入保険制度の説明が行われるなど,新型コロナウイルス感染症対策を講じたため例年よりも短い時間ではありましたが,有意義な現地検討会となりました。
次回は2年後の令和6年に蔵王町を会場に開催が予定されています。
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225