
ミニトマトの栽培を行っている株式会社イグナルファーム大郷では,生育調査等を基にしたウィークリーレポートを作成し,ハウス内の環境制御の検討に活かしています。調査項目の一つに,葉面積指数(推定LAI)があり,この値は「葉の生育調査結果」,「栽植密度」及び「品種ごとに異なる一定の係数」を基に算出します。当該法人では前作から品種構成を大幅に変更したことから,新たに導入した品種「キャロルムーン」で係数を算出する必要がありました(参考:「普及に移す技術第96号」)。
このため,当普及センターでは6月24日に現地で採取した葉100枚程度を,農業・園芸総合研究所へ持ち込み,担当者の協力のもと,この係数算出のため調査を行いました。調査では,「葉長」「葉幅」「葉面積」を1枚ごとに測定し,これらの数値を基にエクセルでデータ分析を行って係数を算出し,最後にこの係数を反映した推定LAI算定シートの作成を行いました。
普及センターでは,推定LAI等の環境制御の指標となるデータを栽培管理に活かし,収量が向上されるよう,引き続き支援を行っていきます。
〈連絡先〉
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