令和4年9月7日(水),JA新みやぎ栗っこそらまめ部会の栽培講習会がJAの瀬峰野菜集荷場及び志波姫支店会議室で開催され,生産者29名と講師として,種苗会社及び普及センターの担当者が出席しました。今回の講習会では農地整備事業を契機に高収益作物に取り組む地区の担い手や,水田転作で新たにそらまめに取り組む生産者が参加され,栽培を基本から学習しました。栗原市のそらまめ栽培は,転作作物として昭和50年代後半から栽培され,県内でも主要な産地の一つになっています。
はじめに,種苗会社から播種やほ場準備のタイミングと注意点,パオパオ被覆による冬越しと春先の徐覆後の整枝方法,開花後の乾燥防止など栽培のポイントについて説明がありました。次に普及センターから,そらまめに発生する病害虫の特徴と対策や,薬剤の抵抗性発達を防ぐため,RACコード(農薬の作用機構分類)を参考にしながら,系統の異なる薬剤をローテーションで散布するよう説明しました。また,肥料価格の高騰による生産コスト増加が予測される中,過不足なく適切な施肥を行うため,土壌分析の活用を推奨しました。参加者は,土づくりや栽培管理のタイミング,早期防除の重要性について,知識を深めたようでした。
普及センターでは,同部会員のそらまめの栽培技術向上に向けて,今後も継続して支援していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144