宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

管内で水稲乾田直播の播種作業開始。大規模土地利用型経営体の柱となるか

2014年04月30日 17時22分15秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 管内では4月中旬から水稲の乾田直播栽培の播種作業が始まりました。主に沿岸部の大規模経営体で導入されており,今年度は管内で約15haほどの作付が見込まれています。

 乾田直播栽培のメリットとしては,4月中に播種が行えるため,水稲の移植作業と時期が重ならず,作業分散につながるとともに,代かきを行わず乾田状態で作業を行うため,作業スピードが速く,播種作業が適期に行えることなどが挙げられます。

 管内では乾田直播と言っても,通常のロータリーシーダーで播種を行う方式の他,東北農業研究センターが開発したグレンドリルで播種を行う方式や,愛知県総合農業試験場が開発したV溝乾田直播栽培など様々な播種様式が取り組まれています。

 普及センターでは,乾田直播栽培の課題である初期の雑草防除について,乾田直播専用の除草体系に関して情報を提供したり,生育調査を行うことで,これからの大規模土地利用型経営体における乾田直播栽培の技術の安定化を支援していきます。

<連絡先>

 亘理農業改良普及センター 先進技術班

 〒989-2301亘理町逢隈中泉字本木9

 電話 0223-34-1141


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七ヶ宿町農林産物保管庫(雪室)のオープン式典が行われました

2014年04月30日 16時20分31秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

 七ヶ宿町に,県内初となる雪を利用した農林産物保管庫の「雪室(ゆきむろ)」がこのほど完成し,4月23日にオープン式典が行われました。雪室は鉄筋コンクリート一部二階建てで,内部の貯雪室に約1000m3の雪をため込むことで,倉庫内の温度は年間を通し0~5℃に保つことができます。また,湿度も60~90%に保たれるため,貯蔵物の鮮度維持が可能です。

 この雪室は町内の農家等からなる管理組合により運営され,ソバや米・ニンジン,ジャガイモなどの保管に活用していく予定です。一般的な冷蔵保管庫と比較すると,雪の冷気をエネルギーとして利用するため,低コストで運用することができます。

 この施設は平成25年度農山村活性化プロジェクト支援交付金事業を活用して建設しており,町では今後,雪室仕込みの農林産物のPRに力を入れていく方針です。当普及センターでも,貯蔵物の食味や糖度変化などの調査を通して,雪室で貯蔵することによって,農産物に付加価値をつけブランド化につながるよう支援する予定です。

 

・式典の様子        ・貯蔵庫内の米         ・貯雪室の様子

           

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班 

          TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138

 


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緑色LED光照射技術現地研修会を開催しました。

2014年04月30日 16時05分48秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 4月16日気仙沼市階上地区のいちご栽培施設で,緑色LED光照射技術現地研修会を開催しました。緑色LEDロープライト「みどりきくぞう」のメーカー担当者から,緑色光照射により得られる生育促進効果,病害虫防除効果と作用メカニズムについて説明を受けました。

 普及センターでは,昨年度から階上いちご部会で,緑色LED光照射技術について実証試験を行ってきました。試験結果から,緑色光の照射により,頂花房の出蕾が早まり,着花数が増加する傾向が確認されました。頂花房の早期出蕾,着花数増加は,年末の高単価時期の出荷量増加に繋がり,販売金額の増加が期待されます。今年度は,緑色LEDの照射時間及び日数を変更した実証試験を予定しています。

 今後も普及センターでは,「気仙沼いちご」の産地復興を目指し,被災農家の営農状況の改善を支援するとともに,新技術導入によるいちごの品質・生産安定化に向け活動していきます。

 

<連絡先>

本吉農業改良普及センター 先進技術班

〒988-0341 宮城県気仙沼市本吉町津谷桜子20-2

電話 0226-29-6044


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