松山町酒米研究会(以下「研究会」)では、大崎市松山地域で地元酒蔵の(株)一ノ蔵と連携しながら酒米づくりに取り組んでいます。
12月14日に「松山町酒米研究会令和6年産酒米作柄検討会」が開催され、普及センターからは今年度の水稲の作柄全般について説明を行い、続いて酒米の品質向上に向けて農機メーカーや肥料メーカーと連携しながら取り組んだ調査結果などについて報告しました。
本年産の酒米の作柄は、前年同様に高温傾向となったため、肥料切れが早まり、成熟期には雨のたびに倒伏が進むなど、気象要因に悩まされました。 一方で、日照が確保され出穂後の水不足などは見られず、生産者の適切な管理により、胴割粒が少ないなど品質は昨年より改善されました。
作付面積が増加している県育成品種の「吟のいろは」については、心白発現率及びタンパク質含有率ともに平年並みで、収量・品質共に安定した結果となりました。
生産者からは、「今年度は特に主食用米の米価の影響が大きいが、安心して作付けができるように、引き続き特段の協力をよろしくお願いしたい。」といった意見が出されました。
普及センターでは、引き続き研究会の活動を支援し、特色ある米づくりを推進していきます。
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225