JAいしのまきでは直売所などの販売品目拡大のため以前から果樹の新植を進めており,新たに果樹の栽培を始める生産者も増えてきています。なかでも皮ごと食べられる食味に優れたぶどう「シャインマスカット」の栽培面積は水稲育苗ハウスへの作付けなどにより年々増えており,直売所に出荷する生産者も多くなっています。
JAと普及センターではこのような生産者の栽培技術向上のため,毎年季節ごとに基礎的な栽培技術に関する講習会を開催しています。例年30名ほどの参加がありますが,今回の講習会は一度に参加する人数が10名以下となるよう12月22日,23日の2日にわたり3会場に分けて開催しました。
12月はぶどうの管理の中でも最も重要な作業であるせん定について講習を行いました。ぶどうのせん定方法には結果母枝を比較的長めに残す長梢せん定と2芽を残して剪除する短梢せん定の2種類がありますが,近年管内では「シャインマスカット」を短梢せん定で栽培している農家も増えてきています。今回会場となった3会場のうち2会場が短梢せん定での管理となっており,短梢せん定によるせん定方法について普及センター職員が講師になり実技を行いました。
普及センターでは,今後も研修会などの活動を通じて管内の果樹生産振興のための支援を行っていくことにしています。また,9月以降JAの直売所を中心に地元産の「シャインマスカット」が販売されますので是非御賞味ください。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第2班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999