こころ模様Ⅲ

のんびり、ゆっくり、気の向くままに…

お登勢の町で

2007-05-15 10:19:23 | 雑感



5月13日は、137年前の明治3年(1870年)
洲本城下で「康午事変」が起きた日でした。
洲本稲田家臣と徳島藩との騒動で、
この後稲田家臣達は北海道静内への移住を命ぜられた。
その激動の時代を健気に生き抜いた
お登勢の像が、今もお堀端に建っています。
淡路女性の力強さを感じますね。

そんなお登勢のように独りで逞しく生きている
わが母“みよちゃん”の許へ13日、母の日に
お赤飯、お菓子とささやかなプレゼントを
持って訪れました。

肝っ玉かあさんは、昔に比べると見かけは
細く小さくなってしまいましたが、
相変わらず声は大きくよく喋るしと、気丈です。
息子の結婚のことに話題が及んだ時、
懐かしい写真を取り出してきました。
     
  
  兄(次兄)の結婚式の写真。
  ひゃ~、なつかしい。
  凛々しく写っていませんか。
  既に亡くなって7年経ちます
  が、
  今でも
  「おっす! 元気か」と、
  笑顔で現れそうな気がして
  なりません・・・




この兄と一緒に学生時代、
大阪の東三国という所でアパート住まいを
していました。
いつもにこっと笑顔のやさしい兄でした。
まさしくかぐや姫の「神田川」の世界でした。

年月が流れて、
私が中国・上海を旅行している時、
兄は病に倒れました。
帰国してすぐ葬儀に臨みましたが、
私の心の中にはいつも笑顔の兄がいます。
暫くしてあのアパートへ立ち寄ってみると
私達が暮らした時と変わらず、
昔のままで残っていました。

写真を持って帰るようにと言われましたが、
やっぱり母の許で保管してもらうのが
一番いいでしょう。

今、ふるさとも新緑の眩しい季節を
迎えていました。






現在84歳になる母は、
90歳までは生きるんだと声高らかに言っています。
もっともっと、いつまでも長生きしてね~




コメント (4)
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