


和歌山県の串本町潮岬では、毎年1月の最終土曜日に
「本州最南端の火祭り」 (望楼の芝焼き) が行われます。
荒船海岸の「海霧」の撮影に行くようになって、
知ってはいたのだけど、今年初めて見物をすることに。
ついでに、橋杭岩と荒船の朝日も拝んでこよう!
と、欲張りな計画を立てました。(^^;)

串本までは、新大阪駅から“特急くろしお”に乗り約3時間半。
けっこう遠いですよね~!
新幹線なら東京まで行けますもの。


潮岬の天気は快晴!
芝焼きにはもってこいの気象条件です。

ちょっと風が強めだったかな~。
焼いたあとはすぐに消さなくっちゃ!

以前、「望楼の芝焼き」といって行われてたのですが、
今では「本州最南端の火祭り」と呼ばれるようになり、
3万坪の芝生に炎が燃えあがって、幻想的な風景に
なるのだとか。
岬タワーから周囲を見渡せば、雄大な自然が広がり
心地いいよなぁ~♪



地元の方やトルコ民族舞踏団の踊りが披露され、
「しょらさん鍋」という、トビウオのすり身の入った
お味噌汁をいただきました。
そのあと餅まきもあり、広げた帽子の中にお餅が
1個だけ入ってましたよ! ホホホ
見かねたお隣の方がもう1個くだって、嬉しかった~


いよいよクライマックスの芝焼き!
串本古座高校・弓道部員による火矢射式ですが、
まあ、カッコいいです!!


火のついた矢が放たれ、ゆっくりと芝生に点火。
花火も上がり、やがて幻想的な風景が眼の前に…





古芝を焼いて害虫を駆除し、新芽を育てやすくする
のですが、確か奈良・若草山の山焼きも同じ日
だったかなと。
こちらの芝焼きは、他所と違って平地で行われるため、
炎のそばまで近づいて見ることが出来ます。
炎があっという間に広がって、幻想的な光景に
ずっと見入ってしまいそう!
いつまでも見守っていたかったのですが、最終バスの
時刻が迫ってたので、仕方なく諦めることでした。

翌日以降に、橋杭岩や荒船海岸の朝日を拝みたいと
思っています。
さて、どうなるかな~。


橋杭岩の朝日を狙って出かけました。
太陽はこの時期水平線からではなく、大島の方角から
昇ってくるのだとか。
日の出がだいたい6時55分ぐらい。
1時間前には到着して、夜が明けるのを待ちましたが、
雲が厚くて綺麗な朝焼けは望めませんでした。
まあ何とか晴れたので、よし!としましょうか。


昼間の橋杭岩はこんな感じ。
潮が引いて岩の間を歩いて行けそう。
今度は水平線から上がる朝日を見てみたいものです。
こちらは荒船海岸の朝日です。


昨晩の雨や気温も高めで、海霧は発生しないし、
漁に出る船も見かけませんでした。
海霧を撮るには厳寒な日を選んで、また出直す
ことにしましょう!

この旅でもう1ヶ所楽しみにしていたものがあります。
それが、こちら。

◆「無量寺」 臨済宗東福派のお寺で、「芦雪寺」とも呼ばれる。
円山応挙とその弟子、長沢芦雪の襖絵を数多く収蔵。
「応挙・芦雪館」は日本一小さい美術館とも言われてるのだそう。


芦雪が描いた「虎図」、「龍図」を、やっと拝見できました!
雨の日だと収蔵庫へは入れないのです。
本堂では、襖絵をデジタル化して再現され撮影も可能。
芦雪は実際に虎を見たことがなく、虎の顔は猫のよう。

微笑ましいですよね。
自然とお酒も愛した芦雪は、十ヶ月間の南紀滞在中に
270点余りの絵を描いたそうです。
来月にはスイスに貸し出しされるとかで、今のうちにゆっくり
鑑賞出来てラッキーでした。
いつもは海霧を撮るための和歌山行きでしたが、今年はまた
違った体験が出来て楽しかったです♪
これから現実に戻るのがちょっとツライですが…

