「海霧」の発生する季節となりました。
毎年宿泊する国民宿舎、『あらふねリゾート』さんより
いただいた素晴らしい年賀状に魅せられて、
またまた和歌山・串本へと出かけてきました。
海霧というのは、気象条件が揃わなければ、
なかなか発生しません。
冷え込んだ日の早朝、それも晴天の日に
限られているのです。
毎年出かけていますが、いつも振られてばかりで、
5年目の昨年、漸く目にすることができたのです。
こちら
もう感動で手が振るえ、思うようにシャッターが
切れなかったことを記憶しています。
あの感動をもう一度味わいたい!
そんな思いで出かけたのですが・・・
日の出まえ、空は厚い雲に覆われています。
墨絵のような風景が目の前に広がっている。
はたして、海霧は見られるのでしょうか?
毎日散歩をしているという地元の方が、
「今日はもう霧は発生しないな。きのうもう少し雨が
降ってたら、川からの霧が流れてくるのじゃが。」
と言って去って行かれた。
う~ん、やっぱりダメだったか・・・
残念です!
せめて朝日だけでも見ていこう。
気を取り直してカメラを向ける事に。
雲の間から漸くと朝日が!
霧は出なかったけれど、厳粛な気分に。
黄金色に輝く荒船海岸をじっと見続けていました。
朝食を済ませ、主人の運転する車で大島へ向かう。
水仙の甘い香りに包まれた、樫野埼灯台。
日本最古の石造り灯台だとか。
しかし、この灯台下の岩礁でトルコの軍艦、
エルトウールル号が難破し、580名もの将兵が
亡くなったという悲劇が。
地元住民の救助活動により、69名が救助され、
以来トルコとの国際交流が続いているという。
海金剛から樫野埼灯台を望む。
自然の美しさと厳しさが感じられます。
さて今回は残念ながら、海霧を見ることは
出来ませんでした。
またもう一度挑戦しようか、
それとも来年にしようか、
今のところ思案中です。