9月の誕生日記念に、兵庫・豊岡市の「城崎温泉」で一泊しました。
城崎はあの志賀直哉、島崎藤村、与謝野晶子など、かつての
文人たちが愛した温泉地。
私も何度か訪れていましたが殆ど日帰りで、宿泊するのは
今回が初めて。
まあ、「Go To トラベル」 のキャンペーン期間中という
こともあり、利用させてもらうことに。
ちょっとその前に、出石町へ立ち寄りました。
近畿最古の芝居小屋「永楽館」を見学し、昼食には皿そばを
いただきました。
永楽館は明治に開館し、その後改修されて、今も廻り舞台、奈落、
花道などの劇場機構が残されています。
片岡愛之助さんが「永楽館歌舞伎」を毎年開催されていますよね。
残念ながら今年はコロナのため休演です。
主人も私も出石そばを10皿いただきましたよ!
さて城崎温泉街へとやってきました。
下駄を履いて外湯をハシゴするのが、城崎温泉町歩きの
醍醐味だそう。
ちなみに、さとの湯、地蔵湯、柳湯、一の湯、御所の湯、
鴻の湯、まんだら湯と、7つの外湯となっています。
どこへ入ろうかと迷ってしまいますね。
私たちのお宿は外湯から少し距離があったので、車で送迎
してもらいました。
さて、楽しみな夕食です~♪
お祝い用に、焼き鯛とワインを用意してくれました。
鯛に食前酒と前菜、お造りで既にお腹を満たし、茹で蟹や但馬牛の
すき鍋と続き、揚げ物、ご飯、お吸い物ときて、もはや満腹状態!
でも、デザートはきっちりと食べきりましたが。
このときに息子やお嫁さんたちからお祝いメールが届き、
「食べられることは幸せなんだよ~」って。
ありがたいお言葉でした!!
結局、外湯は「まんだら湯」の1つしか入れませんでした。
私には少し熱すぎてすぐ飛び出してしまって…
夫は4つくらい入ったと思いますが。
お宿のお風呂はちょうど湯加減もよくて、静かでゆっくりと
過ごせました。
冷たいお水や珈琲、紅茶、ほうじ茶などのドリンクサービスも
嬉しかったです。
それではお休みなさ~い。
翌日は城崎マリンワールドへ。
ペンギンや、イルカ・アシカのショーに癒されましたネ。
ありがとう!
コロナで遠出を控えておられる方々には申し訳ないのですが、
久々に楽しい旅となりました。
台風通過で少し涼しくなったみたいですね。
徐々に従来の生活に戻れたらいいのにと思っています。
おだやかで幸せいっぱいでしたね・
志賀直哉の「城崎にて」は中学校の時読んで感銘を受けました・
正直言うと、中学の時・栄養失調で病にふせていました・
訳の分からぬ病気で歩くのもやっとでした・
そんな中で直哉が療養中・石垣にいた(偶然に)命を奪った・
イモリに投げた石が命中し絶命した・
こんな不条理があるのかと作者は悔むがどうしようもない・
これを読んで12歳の少年は愕然としました・
学校図書館で暗くなるまで本を読みました・
そして本一冊買えぬ貧乏という幽霊に恨みを抱きました・
屈辱のなか貧乏人の家に生まれたのを恨みました・(今もなお・)
ただ、そのあとはいろんな人に出会い、助けられ生きてきました・
そして今はこのようにブログなど楽しんでいます・
世の中は、誰のものでもなく一人一人生きてきたみんなのものです。
明日の事は天に任せて生きて生きたいな・
お酒をのんで愚痴など・
おたがいにゆっくり生きていきましょう・
コメントに感動して、思わず涙してしまいました。
出石、城崎の旅は本当に長生きしてよかったと思っています。
私たちが幼少期を過ごした頃は何処とも貧しかったですよね。
4人兄妹の末っ子に育ったので、何も考えずぼーっと過ごして
おりましたが。
「城の崎にて」は志賀直哉が城崎で逗留したときのお話でしたね。
実際に泊まったお宿が今も残っていましたよ。
私が40代の後半に、心臓の病で入院していたとき、集中治療室の
隣のベッドの人の容体が急変し、深夜に医師、看護師が慌てて
駆け着け、ご家族の方のすすり泣く声が漏れてきて…
そんな状況を体験しましたが、その時「死」への恐怖は全く感じず、
生きて行くことのほうが却って辛くてしんどいなと。
でも、私の入院の2日前に脳梗塞で亡くなった次兄や、毎日
見舞ってくれる母のためにも、生きなければ!と誓ったものでした。
以来2、3ヶ月に1回の通院で余り変動もなく、おまけのような人生を
送っています。(^^;)
ストレスを溜めず、のんびりと過ごすのがいいみたいですね。