毎日のように目と耳と感覚が満腹状態である。
昨日は「歌舞伎座 十八代目中村勘三郎襲名披露狂言」のDVD上映会に丸ビルホールへ。
観たかった公演だったし、なぜか舞い込んだ招待状を手に行ってみれば、会場には30代~40代の女性を中心にした客が3~400人。
なんでも、10巻ものの狂言集勘三郎箱の発売記念とのこと。松竹がこの層をターゲットにしているのだろう。上映は「野田版 研辰の討たれ」。勘三郎が野田秀樹と取り組んだ現代劇と融合した歌舞伎で、わかりやすく、動きも激しく、歌舞伎の硬い伝統芸能的な概念が取り払われる舞台である。
めちゃくちゃ面白かった。
市川染五郎、尾上菊之助、中村獅童ら若手の好演もあるが、やはり、なんといっても勘三郎!
さすが勘三郎!あっぱれ!の一言である。
基礎としての技量はもちろんであるが、伝統的な歌舞伎役者の枠に留まらない才能と度量と魅力が彼にはある。
コメディアン顔負けの笑わせる台詞まわし。リズム、テンポのよさ
愛嬌のある豊かな表情
汗だくで舞台を走り回る闊達な動き。ちゃんと静と動、笑と哀をこきみよく使い分ける
そして何より華がある
(襲名披露なのだから彼のために作られた舞台ではあるが)
演出も、脇の役者たちもー、いやいや、盗むべきものはいっぱい。
ありがとうございます。
一昨日は、俳優座の公演「三ちゃんと梨枝」を観に。
戦中、戦後の芝居小屋を舞台に、「演劇とは何ぞや?」を問いかける。
田中千木夫の50年前の脚本を30代の若手演出家が演出するのだが、
大衆演劇対新劇といった概念自体古いし、当時の原作者の、そして現在の演出家の苦悩を感じて、非常に悶々とした印象を受けた。
「演劇とは、芸術とは何ぞや?」
見物ー観客が、受け手が、喜んで初めて価値がある。
「観客を啓蒙するための新劇を?」
求められるだけのクオリティと面白さと感動の中でしか啓蒙などできはしない。
現代には、多くの人が肌で感じているであろうこと。
戦中、戦後の時代背景ー三ちゃんという60年前の若者像から、改めて日本のこの60年を思う。
映画「忍」。これも、松竹。
知人が初投機した映画というので行かせていただいたが、思いの他面白かった。
ごひいきのオダギリジョー、いいです。
ちょっぴり違和感ある合成シーンはしかたないとして、映像もきれいだったし、
忍どおしのアクションシーンは見ごたえあり。
私は、あまりに血が吹き出るような残虐で汚いシーンは大嫌いなのだが、
殺しあいのシーンもグロテスクにならず、生々しい描写を避けているのに好感がもてた。
効果音は、ちょっと耳につきすぎるところがあったかな。
あとは、仲間由紀江の台詞。もう少し自然だといいんだけど。
私は、舞台はそこまでじゃないんだけど、映画は仕事柄?客観的にストーリーを観ながらもすべての登場人物に感情移入していくので、笑っているシーンは笑うし、泣いているシーンではだいたい泣いてしまう。今回も例外ではなく。
いずれにしても、後をひく世界です。
そして、今日は、音楽とダンスパフォーマンスのライブに行ってきました。
kuniさんおつかれさま。普段あまり行かない形態のライブで新鮮でした。
いろいろなものを観たり聴いたりするなかで、いろんな感情やアイディアが沸き上がってくるのは楽しいことである。
満腹。…いいけど、食欲の秋、食べ過ぎにはほんと注意しないと。
昨日は「歌舞伎座 十八代目中村勘三郎襲名披露狂言」のDVD上映会に丸ビルホールへ。
観たかった公演だったし、なぜか舞い込んだ招待状を手に行ってみれば、会場には30代~40代の女性を中心にした客が3~400人。
なんでも、10巻ものの狂言集勘三郎箱の発売記念とのこと。松竹がこの層をターゲットにしているのだろう。上映は「野田版 研辰の討たれ」。勘三郎が野田秀樹と取り組んだ現代劇と融合した歌舞伎で、わかりやすく、動きも激しく、歌舞伎の硬い伝統芸能的な概念が取り払われる舞台である。
めちゃくちゃ面白かった。
市川染五郎、尾上菊之助、中村獅童ら若手の好演もあるが、やはり、なんといっても勘三郎!
さすが勘三郎!あっぱれ!の一言である。
基礎としての技量はもちろんであるが、伝統的な歌舞伎役者の枠に留まらない才能と度量と魅力が彼にはある。
コメディアン顔負けの笑わせる台詞まわし。リズム、テンポのよさ
愛嬌のある豊かな表情
汗だくで舞台を走り回る闊達な動き。ちゃんと静と動、笑と哀をこきみよく使い分ける
そして何より華がある
(襲名披露なのだから彼のために作られた舞台ではあるが)
演出も、脇の役者たちもー、いやいや、盗むべきものはいっぱい。
ありがとうございます。
一昨日は、俳優座の公演「三ちゃんと梨枝」を観に。
戦中、戦後の芝居小屋を舞台に、「演劇とは何ぞや?」を問いかける。
田中千木夫の50年前の脚本を30代の若手演出家が演出するのだが、
大衆演劇対新劇といった概念自体古いし、当時の原作者の、そして現在の演出家の苦悩を感じて、非常に悶々とした印象を受けた。
「演劇とは、芸術とは何ぞや?」
見物ー観客が、受け手が、喜んで初めて価値がある。
「観客を啓蒙するための新劇を?」
求められるだけのクオリティと面白さと感動の中でしか啓蒙などできはしない。
現代には、多くの人が肌で感じているであろうこと。
戦中、戦後の時代背景ー三ちゃんという60年前の若者像から、改めて日本のこの60年を思う。
映画「忍」。これも、松竹。
知人が初投機した映画というので行かせていただいたが、思いの他面白かった。
ごひいきのオダギリジョー、いいです。
ちょっぴり違和感ある合成シーンはしかたないとして、映像もきれいだったし、
忍どおしのアクションシーンは見ごたえあり。
私は、あまりに血が吹き出るような残虐で汚いシーンは大嫌いなのだが、
殺しあいのシーンもグロテスクにならず、生々しい描写を避けているのに好感がもてた。
効果音は、ちょっと耳につきすぎるところがあったかな。
あとは、仲間由紀江の台詞。もう少し自然だといいんだけど。
私は、舞台はそこまでじゃないんだけど、映画は仕事柄?客観的にストーリーを観ながらもすべての登場人物に感情移入していくので、笑っているシーンは笑うし、泣いているシーンではだいたい泣いてしまう。今回も例外ではなく。
いずれにしても、後をひく世界です。
そして、今日は、音楽とダンスパフォーマンスのライブに行ってきました。
kuniさんおつかれさま。普段あまり行かない形態のライブで新鮮でした。
いろいろなものを観たり聴いたりするなかで、いろんな感情やアイディアが沸き上がってくるのは楽しいことである。
満腹。…いいけど、食欲の秋、食べ過ぎにはほんと注意しないと。