akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

アースデー*カフェで『世界の心』

2006-04-26 | 活弁
4月22日(日)から5月5日(金)まで開催されているアースデー東京2006のアースデー*カフェ。

アースデーは、4月22日を、私たちの住む「地球」の環境について、平和について、未来について、考え行動する日としてアメリカで1972年に始まり、世界中に広まりました。日本でも、意識と行動を喚起するためのフェスティバルが1990年にスタート。

私も6年前から毎年なんだかんだと関わって参加させていただいていますが、ここ数年の広がりはびっくりするほどです。代々木公園を中心に、たくさんのトークショー、イベントが催され、環境に配慮した素材の食品、衣料品、雑貨のお店などがたくさん並びます。毎日のエコロジー生活に活かしていかなくてはというヒントをたくさんいただくお祭です。

28日(金)に活弁公演するのは、渋谷NHK向かいに建てられた特設テント「アースデー*カフェ」。期間中、毎日、さまざまなイベントが行われています。

上映作品は、映画の父といわれるD・W・グリフィス監督の『世界の心』Heart of the World(1918年)。
映画の冒頭にこうあります。
「米国のプロデューサーが、実際の戦場で撮影を行うということは異例の計らいによるものであり、特筆すべきことであります。グリフィスは、敵の陣営から50ヤードほど離れた、カンブリンの英国軍前線の塹壕にカメラを据えー、飛び交う砲弾をあおるようにして撮影しています。
時の英国首相デイビッド・ロイド・ジョージは、首相官邸でグリフィスに、この映画を成功させるよう激励されました」

舞台は第一次世界大戦下のフランス。ドイツ国境近いフランス北部の村に住み、お互いに恋に落ちたアメリカ人の青年と娘が、激しい戦乱に引き裂かれ、辛酸をなめる。仏国軍は苦しい戦いを強いられ、英国を始めとする連合軍の力により、ようやく村が救われる。米国の参戦が、独裁主義と戦争の恐怖から人々を救い、もとの平和をもたらすー

この映画の制作によって、アメリカを参戦に導こうという英国の思惑のもとに作られた作品です。グリフィスは、フランス戦線にカメラを持ち込み、生々しい戦場の実写映像を盛り込んでこの作品を完成させました。結局、映画の完成前にアメリカは参戦することになったのですが。

第一次世界大戦の実写という歴史的価値と同時に、いつの時代にも、どこで起こったとしても、戦争が悲惨であるという事実を語る作品です。

グリフィス監督に見初められ、可愛がられたリリアン・ギッシュと、ドロシー・ギッシュ(妹)が共演。初々しく透明感のあるリリアンの姿は、いまだにファンの心をひき付けます。
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