akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

J・S・バッハ『ミサ曲ロ短調』

2007-03-24 | 映画・芸術・エンターテインメント
J・S・バッハの『ミサ曲ロ短調』を聴きに行きました。友人が参加するヨハネス・カントーレスという会による合唱です。多分、催しとしてミサ曲の合唱を聴きに行ったのは初めてだと思います。

現代の私たちの生活にはあまり馴染まない、重々しさと、厳粛さ。キリスト教が、(宗派は分かれようとも)全世界にこれほどまでに流布したのには、一つにこうしたミサ曲の力があったのだと思います。曲を聴きながら、教会で自他を憐れみ、苦しみ、神の許しを請い、葛藤してきた古今東西数多の人々の姿が波のように押し寄せてきて、重厚なヨーロッパ映画を一本観終わった時のような感覚でした。

収益金はインド・デリーの路上生活をしている子どもたちを保護するプロジェクトに寄付されるとのこと。デリーには、インド各地から、洪水などの天災による不作、貧困で毎年40万人の青少年が職を求めて出て来ますが、皆、学校に通うこともできず、頼る人もないまま、乞食、売春、麻薬の密売人などになり、毎年3千人以上が路上で死んでいくといいます。子どもたちのための「アシャラヤム(希望の家)」が建設され、子どもたちに希望を与えてくれますよう、祈ります。
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