劇団東演の朗読劇『月光の夏』を拝見しました。下北沢の北沢タウンホールでの公演。
太平洋戦争末期、知覧から飛び立ったある特攻隊員の実話をまとめた『月光の夏』(講談社文庫)を脚本化し再構成した朗読劇です。
―佐賀県鳥栖市の鳥栖国民学校に、「特攻に発つ前にもう一度」とピアノを弾きにきた特攻隊員二人。ピアノを弾いた音楽学校出身の隊員は沖縄戦線の露と消え、もう一人はエンジン故障のため生き残ってしまう。
戦後45年が経ち、そのピアノが廃棄されようとしていた時、かつて特攻隊員の最後の演奏に立ち会った女性教師は、彼らの想い、平和への願いとともにピアノを残そうとし、生き残った隊員に特攻の真実とその後の苦難を聴くことになる―
ピアノ・ソナタ「月光」の演奏とともに語られる朗読劇は、演出もシンプルで力強く、聞きやすいものでした。昨年伺った知覧の特攻平和会館の印象が非常に強烈でしたので、そこで見た隊員たちの手紙や写真、感じた空気が蘇ってきて、朗読の内容が実話としてとてもリアルに感じられました。ピアニストは男性であってほしかったし、ピアニスト本人のイメージが消えていたほうがよかったなと思いましたが。死にに行く前の最後のピアノ演奏って―。おそらく綺麗なだけではない気がします
終了後、上演スタッフの皆さんとの打ち上げにまでお連れ頂き、いろいろなお話を聞かせていただきました。「内田吐夢監督が劇団をとてもかわいがってくれていたんだ」というプロデューサーさんの話に感激したり、演劇鑑賞会員の方々の情熱に脱帽したり、鶴岡出身だという劇団東演の代表、プロデューサーの横川功氏とローカルな話題で盛り上がったり…。楽しく勉強させていただきありがたい一日でした。
太平洋戦争末期、知覧から飛び立ったある特攻隊員の実話をまとめた『月光の夏』(講談社文庫)を脚本化し再構成した朗読劇です。
―佐賀県鳥栖市の鳥栖国民学校に、「特攻に発つ前にもう一度」とピアノを弾きにきた特攻隊員二人。ピアノを弾いた音楽学校出身の隊員は沖縄戦線の露と消え、もう一人はエンジン故障のため生き残ってしまう。
戦後45年が経ち、そのピアノが廃棄されようとしていた時、かつて特攻隊員の最後の演奏に立ち会った女性教師は、彼らの想い、平和への願いとともにピアノを残そうとし、生き残った隊員に特攻の真実とその後の苦難を聴くことになる―
ピアノ・ソナタ「月光」の演奏とともに語られる朗読劇は、演出もシンプルで力強く、聞きやすいものでした。昨年伺った知覧の特攻平和会館の印象が非常に強烈でしたので、そこで見た隊員たちの手紙や写真、感じた空気が蘇ってきて、朗読の内容が実話としてとてもリアルに感じられました。ピアニストは男性であってほしかったし、ピアニスト本人のイメージが消えていたほうがよかったなと思いましたが。死にに行く前の最後のピアノ演奏って―。おそらく綺麗なだけではない気がします
終了後、上演スタッフの皆さんとの打ち上げにまでお連れ頂き、いろいろなお話を聞かせていただきました。「内田吐夢監督が劇団をとてもかわいがってくれていたんだ」というプロデューサーさんの話に感激したり、演劇鑑賞会員の方々の情熱に脱帽したり、鶴岡出身だという劇団東演の代表、プロデューサーの横川功氏とローカルな話題で盛り上がったり…。楽しく勉強させていただきありがたい一日でした。