
親子のふれあいのあり方として、まず不安に満ちた子どもの切実な心を受けとめ、共感することが大切ではないでしょうか。親自身も、自分が子どものころに、おそらく今の子どもとほとんど同様のいらだちや不安を感じていたことでしょう。それを思い起こして共感することが大切です。共感とは、自分へのとらわれを捨て、相手の考えや主張について、相手と同じように感じることです。
自分の意見を強引に他人に認めさせようという態度では本当のかかわり合い、心の通い合いはできません。まず相手の言うことを受けとめ、相手に共感していく必要があります。子どもが「親は自分の気持ちを分かってくれる存在だ」と気づいたとき、親子の信頼関係が深まっていくものです。
