東京に居たのでは、とても無理筋と思われる企画を地方の映画館とフレンチレストランがコラボしてやっているので、乗ってみたら、これが大当たりだった。
先ずは地方都市に残っている、数少ない、昔ながらの映画館、東座で映画を見る。と言っても、観客はほんの数名、我々の前には人っ子一人居ない。
観たのはこの映画、「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」
惹句は:--ミシュラン18ッ星の天才シェフ、アラン・デュカス――
その成功の秘密と、ヴェルサイユ宮殿内初のレストランオープンまでの道のりに迫る豪華絢爛な美食ドキュメンタリー!
銀座や青山にもデュカスのレストランはあるが、まあ一声数万円を出す気があるかどうか?
今回の企画は、このドキュメンタリーを観て、出てくる料理や素材を鑑賞した後、地元の素材を生かしたレストランでディナーをいただくというもの。訪れたのは、中心街にあるレストラン、ラメゾングルマンディーズ。以前、訪れた時は予約無しだったので、食べられなかったフレンチレストランだ。
地場野菜のみを使ったディジョンビネグレットサラダ
続いて、NHKのあさイチに出演した際、デュカスが作っていた、ブレットのオムレツ。中に入る緑色野菜のブレットは塩尻産、器は木曽漆器とのこと。
これまた地元産のカリフラワーの中に詰め物とチーズを入れフリットにしたもの。
続いて魚は鯛と貝柱のオランディーヌソース。
肉は近所の山で捕れたジビエで、猪と鹿のひき肉をパイ生地で包んだもの。匂いもなく、やわらかく、ジビエと言われなければわからなかった。
最後に、ベルギーチョコのムースとコーヒーが出てコースは終わり。
デュカスの3つ星レストランと言う訳にはいかないが、映画に出てきた料理を美味しく頂いて、これでたったの4000円。地場の素材中心で、美味しいフレンチをいただくことができた。
車も繁華街のど真ん中、本を借りたついでに図書館に停めて於けば、タダなので、また来てみたいレストランだ。