冷え込みの厳しかったこの冬、何度か雪が積りました。
いつもの冬には白くならない遠くの山も、ご覧のとおりです。
<遠山に積もりし雪の珍しさ>
ブログにも何枚かの雪の写真をUPしました。
でも、このところ春めいて、冬らしい記事を書くことはもう無さそうです。
使いたかったのに、使えなかった冬の言葉たち・・・
名残惜しいので、書かせてくださいね。
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雪持ち笹>
積り始めた雪が、笹の葉の上に。
こうして、葉や枝に雪を乗せた状態を「雪持ち」といいます。
この日はまだまだ積って重そうでした。
<雪持ちの笹重そうにうなだれて>
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雪暮れ>
雪が降りながら日が暮れていく時の様子が「雪暮れ
ゆきぐれ」です。
昼間の雪とは違って、なにやら寂しい風情です。
外に出ているときには早く家に帰りたくなるものですよね。
<雪暮れの街冷え込んで急ぎ足>
同じ読み方の言葉に「雪暗れ」というのがありますが、これは「雪催い
ゆきもよい」」と同じように、今にも雪が降り出しそうな、どんよりとした空の様子を表す言葉です。
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斑雪はだれゆき>
積もっていた雪が、あちこちに少し消え残っていたり、水分が多い春の雪がまだらに降り積もって いる様子を表します。
子供の頃には、こんな消え残った雪をかき集めて、小さな雪うさぎを作って楽しみました。
<斑雪母と集めて雪うさぎ>
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粗目雪ざらめゆき>
積っていた雪が融けかかり、それが夜の寒さで表面がザラザラに凍っている様子です。
こんなときは、雪なのに踏むとザクザクまたはジャリジャリという音がします。
その音を聞きたくて、わざと踏んでみたりもしました。
<粗目雪融け行ゆく音が聞こえそう>
こんな雪の言葉、もしかしたら俳句の季語にも入っていないかと調べてみましたが、どれも季語にはなっていませんでした。
でも、私はそれぞれに好きな言葉です。きれいな表現だと思うのですが、いかがだったでしょう?
つまらなかったですか?
最後までお付き合い下さって、ありがとうございました。