そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

野に咲く小さな花14・ヒメウズ

2018年03月31日 | 野に咲く花
この花を見たことのある方は、かなり野の草花大好きの方だと思います。

可愛らしいでしょう?  でも、うつむいてひっそりと咲いているので、つい通り過ぎてしまいます。

キンポウゲ科 ヒメウズ属のヒメウズといいます。

なぜか以前住んでいた所には見なくて、ここ大阪狭山市の南海高野線金剛駅の周辺に、あちこち咲いているのです。

初めて見たときは葉っぱがオダマキに似ているので、

図鑑のオダマキの所を見ましたが載っていません。
しかたがないので、春の花の所を一つずつ見ていって、やっと見つけました。
やはり昔はオダマキ属に分類されていたこともあったようです。

ヒメウズという名前ですが、ウズというのはトリカブトのことだとか。

こんなふうに、とてもしおらしい姿です。

どうしても花が見たかったので、ちょっと失礼して、指で持ち上げて写したのが、最初の写真です。

こんな大きさです。


花の構造ですが、おしべとめしべを筒状に囲むのが花弁で、花びらに見えるのは萼片(がくへん)だそうです。






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野に咲く小さな花13・タネツケバナ

2018年03月29日 | 野に咲く花
いま私の回り(大阪府の中部辺り)で目につくのはこの草です。

アブラナ科 タネツケソウ属
ヨーロッパ原産の帰化植物で、仲間がたくさんあるようです。。

名前の由来は、お米の種籾を水に着ける頃に花が咲くからだとか。

まだ風が少し冷たかった頃に、ロゼッタから必死で茎を伸ばして、花をつけていました。


その時に花を写しました。

花の真ん中が円柱状になっているものは、受粉しためしべが伸び始めていて、やがて実になるのです。

今はすくすくと伸びて最初の写真のようであったり、
またこんな姿であったりです。

岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』の写真を見ると、このタイプはミチタネツケバナというのではないかと思います。

このつんつんと伸びているのは、実で、中には種がずらりと並んで収まっています。
熟している鞘に触れると、目にもとまらぬ早さで種が飛び出します。
一瞬の早業で、なんとかして捕まえようとがんばってもダメでした

この調子で種を飛ばし、どんどん増えるのですね~~どこででも見ることが出来ます。



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野に咲く小さな花12・オランダミミナグサ

2018年03月27日 | 野に咲く花
ツクシが終わってスギナが伸びて来ました。
それにまじって目につくのが、こんな花です。

ナダシコ科ミミナグサ属のオランダミミナグサです。
日当たりの良いところが大好きで、ものすごく増えて繁るので、畑の強害雑草です。

あんまりありがたくない草ですが、これもまた。よく見れば案外可愛い花なんですよ~


茎の先に固まってつぼみをつけます。


こんな感じであちこちに咲いているので、どなたにもおなじみの草ではないでしょうか?



日本古来の在来種にミミナグサと言うのがあるのですが、これもすっかり影を潜めてしまったそうです。

名前の由来は、葉っぱを2枚並べると動物(ネズミだとか)の耳に見えるから、だそうです。



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野に咲く小さな花11・ノミノツヅリ

2018年03月27日 | 野に咲く花
これもまた、とっても小さな花が咲きます。
ハコベの仲間かな?と思いましたが、調べて見るとなでしこ科ノミノツヅリ属と図鑑にあります。
科で言えばハコベの仲間でも間違いないですが、属が違うのでやっぱり別の種類ですね。

全体の姿を見ても、根元から細かく分岐して、小さな花をいっぱいつけますので、「カスミソウみたい」と言う人もいます。
乾燥した所が好きで、コンクリートの隙間からでも顔を出しますが、あまりに小さな花なので見過ごされがちです。

かがみ込んで見ていると、通りがかりの人が不審そうに見てゆかれます。
ですが、よく見れば・・・とてもしおらしい草です

ツヅリとは「綴」と書きます。短い衣服という意味らしいです。葉っぱの印象から名付けられたと書いてある図鑑もありました。

越年草です。



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野に咲く小さな花10・ハコベの仲間「ノミノフスマ」

2018年03月25日 | 野に咲く花
ノミノフスマと言う名前です。
ハコベの仲間なのでナデシコ科ハコベ属の帰化植物です。

ノミという呼び名はウシの反対で、最近はあまり見かけなくなった「ノミ」というとても小さな昆虫にちなんでいます。
「フスマ」というのは衾と書いて、夜具{布団)のことです。
つまり、この植物はとても小さいということの表現です。
他のハコベ属と同じように、花びらには深い切れ込みがあり、5枚ですが10枚に見えます。 


似た名前のノミノツヅリというのがありますが、ナデシコ科ノミノツヅリ属と自分の属を持っているので、ハコベの仲間とは言えないと思います。
なので、別に載せます。




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まけるまい

2018年03月25日 | どんぐり屋のつぶやき
この小さな袋の中身はお米です。
私が加入している某産直の会で、東北の大震災で津波のためにお米を作れなくなった農家さんと、応援する山形県のグループが、「貸し田んぼ」という形で独自に栽培した「さわのはな」という種類のお米です。
「まけるまい」という思いを込めて名付けられていました。

粒がやや小さく 冷めても美味しいすばらしいお米です!!
農薬の必要が無く、冷害にも強いと聞いていますから、もっと広まると良いのにと思います。
が、市場には出回らないので、私たちにとっては年に一度の贅沢でした。

毎年楽しみに味わってきたのですが、作る人たちも高齢となられ、とうとう今年が最後と言うことになったそうです・・・

なので今年は2袋求めました。
しっかりと味わって食べさせて頂きます。
長い間本当にありがとうございました

みなさんに、何か新しい生きがいや、楽しいことがありますように、心からお祈りしています






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春雨に濡れる楓の若葉

2018年03月23日 | どんぐり屋のつぶやき
春の雨は、いろんなものを育ててくれます。

私も育てられて、ブログも13歳になりました

13年前、まだブログの人気が出てきた頃で、スマホなんてありませんでした。
一足先に始めていた知り合いが、「写真を写すんやから、ブログを始めたら? 楽しいよ!」とすすめてくれて、何にも解らぬままにスタートしました。

ちょうど、ブログの全盛時代をともに生きて来たような気がします。
仲間たちの多くは、止めてしまって寂しいのですが、ときどき励ましてくださる方がいるので、なんとか続けて来れました。

もうしばらくがんばろうと思いますので、これからもよろしくお願いいたします




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風寒く・・・

2018年03月21日 | どんぐり屋のつぶやき
暖かだったので 近くの土手にツクシがいっぱい顔を出していました

孫がよろこんで摘んで帰ったけれど

お味はお気に召さなかったようです

そうでしょう 子供が悦ぶ お味ではありませんものね

もう少し大きくなったら 教えてあげようと思っています

「あれはね 春が来たうれしさを 味わうものなのよ」ってね


今日はとても寒い風が吹き荒れました

ツクシは 顔を寄せ合って

「今日は寒いわね~」とふるえているようでした・・・





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こんな本をごぞんじですか?

2018年03月20日 | 本の紹介・その他いろいろ
参加している某産直の「本の紹介」に登場しました。
『路地のあかり』(松崎運之助みちのすけ 東京シューレ出版)

著者は、満州に生れ、日本に戻ってからは終戦後は貧しいバラック暮らし(この辺りの経歴は身にしむ方と、全く想像のつかない方とに分かれるでしょうが)長じては中学校の先生になられて、長く夜間中学の先生をなさいました。

そんな経歴の中で出会った人たちの、貧しいけれど必死に生きる姿から感じ取った、優しさや温かい暮らしを紹介した多くの短編が載っています。
読み進むうちに、心が温かくなってくるのを感じます。

私は、通っていた中学校に夜間部があり、そこは今も続いているので、夜間中学にはことのほか愛着を感じるのです。
夜間中学は、家の仕事の手伝いをさせられたりして、中学に通えなかった人たちや、不登校などで一応通ったものの十分に学べなかった人たちが、無償で学び直せるところなんです。
十分な数ではありませんが、全国に31校あります。
16年2月に出来た「教育機会確保法」では、各都道府県に1校以上作る、のが目標と定められていますので、増えてくれることを祈っています。


この本は本屋さんの店頭にはないかもしれませんが、取り寄せはしてもらえると思います。
私はAmazonで買いました。
中古もありますよ。

東京シューレ出版は、夜間中学校始め、不登校やフリースクールなどの情報もたくさん発信されています。



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野に咲く小さな花9・ハコベの仲間

2018年03月16日 | 野に咲く花
ハコベはなんと<ナデシコ科・ハコベ属>だそうです。ナデシコの仲間なのですね!

この写真は、他の方のブログなどからミドリハコベの咲き始めの様子ではないかと思うのですが、どんなものでしょう?
とてもかわいいでしょう?

ミドリハコベとコハコベはとてもよく似ていますが、それなりにいろいろと特徴があります。しかし、厳密に区別するためには種子の形を見るしかないそうです。
(詳しくは『街でよく見かける 雑草や野草がよーくわかる本』岩槻秀明・秀和システムに書かれています)

そして、ミドリハコベとコハコベの二つをまとめてハコベと呼ぶことも多いとか。

これらのハコベは、花の真ん中の花柱が3本なのですが


ウシハコベという種類は5本の花柱があります。

名前の頭に「ウシ」と付くだけあって、背が高くなり(50センチくらいにも伸びることあり)葉も花もやや大きいです。茎が暗紫色しているのも特徴の一つですが、他のハコベでもそんな色のもあるので、要注意です。

最近はウシハコベを見ることは少なくなり、「もしかしてウシ?!」と思っても花をルーペで見ると花柱が3本しかないというのがしょっちゅうです、、、

実が熟するころになれば、このように
下を向いて種子を落とすので、上向きに実がつくほかの種類とは間違うことはないのですがネ。
この茎の色が、ウシハコベの特徴の一つです!

このように独特の特徴があるので、「ウシハコベ属」として他の種類と区別することもあるそうです。

どの種類も、花びらは深い切れ込みがあるので10枚に見えますが、よくみれば5枚であることがわかります。



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