ギンネムは中南米からやってきました。
それを考えると寒い所は苦手のはずですが、とても強くて、なんと「世界の侵略的外来種ワースト100」というのに入っているそうです。
育てている人は、気軽に自然に返さないようにした方がいいでしょうね。
それはともかく、きれいな花です。
これは夕方遅くに、フラッシュをたいて写しています。
線香花火のようでしょう?
すっかり開くとこんな感じです。
普通のネムノキと同じように、暗くなると葉っぱは閉じてしまいます。
これはヒネムです。
白いのとは対照的に、とても華やかですね。
メキシコの原産と聞けば、さもありなんという気がします。
もう少しおとなしくて、日本では古くからお馴染みのネムノキ。
大きな木だったので、下から見上げても花は遠いです。
他の木で花を写しました。
古くからある木なので日本原産のものかと思っていましたが、検索してみるとイラン、インドあたりからやってきたとか。
この花には思い出があるのです。
私の幼い頃、父は忙しくて、めったに顔を見ることもありませんでした。
ある夕方、時間があったのでしょうか「お城のネムが咲いてる頃やから、行ってみようか」と手をつないで連れて行ってくれたのです。
よほどうれしかったのか、今でもそのときの光景をはっきりと思い出すことが出来ます。
私の育ったのは城下町。
小さな城跡のお堀端にあったネムノキの淡いピンクの花、父の手のぬくもり、夕方の空の色・・・・
子供心にも感じたのは、父の心の中で私は忘れ去られた存在ではなかったというよろこび。
「おとうちゃん、わたしのこと おぼえててくれはったんや
」
私にとって、今でもネムノキはとても大切な、特別な木なのです。
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