そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

野に咲く小さな花41・ネジバナ

2018年06月28日 | 野に咲く花
大阪は雨も降らず、毎日とても暑いです。
今朝もまだ9時だというのに30度! 
先日熱中症になった知り合いが、もうすぐやって来ることもあり、エヤコンをつけました。

そして表では、大好きなネジバナが咲きそろっています!!

小さな花ですが<ラン科ネジバナ属>です。
近寄って眺めると、なるほどラン科です。

多年草で、草むらの中に毎年すくすくと伸びて来ます。
日本全国にあるので、あなたのお近くも、きっと生えていることでしょう!

くるくると捻れて花を着ける故の名前ですが、よく見れば
左巻き・右巻・直立などがありますね。
そして、一本の茎に右巻で咲いている部分と、左に巻いているのが混合しているのまであるとか・・・


花色もピンク、赤っぽいピンク、薄いピンク、そしてシロバナも!!





何年もかかって、たった一本咲いているのを発見したときは、ドキドキしましたよ~~





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野に咲く小さな花40・オオバコ&ヘラオオバコ

2018年06月24日 | 野に咲く花
踏まれても、踏まれても、絶対に枯れることなく元気に大きくなって花を咲かせるオオバコやヘラオオバコ。
ともに<オオバコ科オオバコ属>の仲間です。
生命力がおおせいな植物ですね。

オオバコは、やや卵形の楕円形の、ちょっと波打ったような感じの葉っぱが特徴です。多年草です。
葉が若い頃には天ぷらにすると美味しいですね!
そして、漢方薬ではタネを「車前子」と呼んで咳止めや去痰薬に用いられています。

花の様子は




写真のように白と薄いピンクがあります。


もう一つの<ヘラオオバコ>は外来種で、江戸時代末期にヨーロッパから何かのタネに混じって入ってきたそうです。
こちらも繁殖力が旺盛で、外来生物法の要注意種に指定されています。

こちらは葉っぱはやや細長く、一年草です。

花(?)の様子です。



オオバコもヘラオオバコも、花も実もタネもよく似ていると思います。

これってオシベなんでしょうか?
どうも図鑑の説明を見ても、よく判りません??(コメント欄に、小坊主さんが、オシベだと教えてくださいましたが・・・複雑に変化する花のようなので、観察は難しそうです!)

実とタネです。



青い四角は5ミリ四方です。

良く熟すと鞘がわれてタネが飛び出します。
全体がコーティングされているのが、雨に濡れるとネバネバ状になり、車のタイヤや人間の靴の裏にくっついて散布される仕組みになっているそうです。(『身近な草木の実とタネ ハンドブック』多田多恵子・文一総合出版)




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野に咲く小さな花39・ハルジオン

2018年06月16日 | 野に咲く花
そろそろ終りに近い地方もあるかと思いますが、可愛い花ですよね。


キク科アズマギク属です。

繁殖力が強いので「外来生物法要注意種」らしいです。気がしません?
大正時代に北アメリカから観賞用として渡来して、どんどん増えたのです。

つぼみが固いときにには、首をうなだれているのが特徴ですね

よく似たのに、ヒメジョオンと言うのがあります。ハルジオンが終わる頃から夏にかけて
白い花が咲きます。
そして、中心に黄色い筒状花が集まっています。

とてもよく似ていて、区別するには、茎を折って中を見るのが一番のようです。
ハルジオンは茎の中が空洞です。

こちらも外来生物法要注意種に指定されています。

可愛いハルジオンの姿です。
雨の後、水滴を乗せて。

アブラムシがやって来ていますね。

そしてちょっとオシャレっぽく写してみました。




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野に咲く小さな花38・コミカンソウ&ナガエコミカンソウ

2018年06月12日 | 野に咲く花
こんな、葉っぱの裏に実がなっている植物なんて見た事ありますか?

以前に住んでいた、大阪府枚方市の某団地の裏の草むらにはえていました。
いつものように、しゃがみ込んでキョロキョロしていると、こんな不思議なものを見つけたのです。

実を拡大すると、こんな感じでした。


全体の様子です。

いったいなんという植物なんでしょう?

部屋に帰って図鑑を開いても、最初の2冊には載っていません。
こんな時は、岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)が頼りです!
やっぱり出ていました!!
「コミカンソウ」という植物のようでした。
トウダイグサ科コミカンソウ属
です。

葉っぱの裏に実がなると言うことは、その部分に花が咲くはずですよね?
さっそく同じ場所へ行って探しました。
有りましたよ~!!

実が出来ているのは枝の根元よりの部分でしたから、これは雌花ですね。

そして、小さな小さな雄花です。


図鑑にも花は載っていませんでした。
小さくて苦労しましたが、とにかく写りました。
良かった、良かった!!


そして、今いる所へ引っ越して来た年の7月始めのこと。
こんなの見つけました。

以前に見たコミカンソウに似ていますが、実の成り方が違っています。
なんだか柄が付いているでしょう?

これも岩槻さんの図鑑には載っています。
「ナガエコミカンソウ」でした。
なるほど! 実の部分に「長い柄」が付いていますものね。

花の様子です。

上が雌花、下が雄花です。
コミカンソウと少し違っていますね。

アフリカ原産でその地では多年草ですが日本は寒いので、毎年タネから育っているらしいとのこと。
図鑑が発売された06年には、千葉県が北限とのことでした。





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子育てについて 大事なこと

2018年06月10日 | 本の紹介・その他いろいろ
毎日幼い児と付き合っていると、お母さんも疲れがたまって、ついつい声を荒げるということも起きますよね。
夜になって寝顔を見ると、後悔したりするのですが・・・

先日新聞を見ていると、友田明美さんという小児神経科医のお話が目に付きました。
小児精神科医なら、石川憲彦先生の本をたくさん読みましたのでおなじみですが、神経科医というのが馴染みがなくて、気になったのです。

記事の見出しもショッキングでした。
暴力や暴言で脳は変形する」とあったのです。

>「子供が様々な経験をしながら育っていく途中に、強いストレスがかかると、苦しみを回避使用とするかのように脳が変形していきます。その脳の傷によって、後に暴力的になったり、感情を抑制できなかったり、人間関係がうまくとれなかったりするのです。
薬物依存やうつなどにもなりやすくなります。
(中略)
「こんなことも出来ないの?」「産まなきゃよかった」などと言ったり、他の兄弟姉妹と比べたり、スマホまかせの毎日だったりすると、傷ついた脳からそのうちにしっぺ返しがきます。

ここまで読んで、身に覚えがあるので落ち込みました。
どうしよう・・・・

筆者は、ご自分にもたくさんの子育ての失敗経験があると言います。

>虐待まではいかなくても、不適切なかかわりがない親はいないでしょう。
(中略)
怪我をしている脳はずっとそのままではなく、親が変われば子供も変わります!
トラウマの治療、安定した環境や愛着の再形成によって、それは可能なのです。

ここまで読んで、ほっとしました。

実は私にも苦い経験があるのです。
夫とうまくいっていなかった時期に、ずいぶんとひどい親でした。
でも、離婚が成立してからそれをとりもどそうと、勉強をし努力しました。

それでも、過去の自分の言動が私自身のトラウマになっていて、ずっと不安でした。
有るとき、ちょっと気になる出来事があって、悲しみに暮れる我が子を見ていると不安がつのりました。

それで、精神科のドアを叩きました。
「私が間違った子育てをしたせいで、子供はいまこんなに苦しんでいるのでしょうか?」
と言う私の問いかけに。お医者さんが答えます。
「大丈夫です。とても良いお子さんです。いずれ自力で立ち上がれると信じていますよ。
お母さんもご心配は無用です」

それは、うれしい言葉でしたが、心のどこかで信じられなくて、それ以来ずっと、先生は私を励ますためにあんなことを仰っていたのにちがいない、と思って来ました。

そして今回、この新聞記事を呼んで、至らぬ親であっても心を尽くして接して行けば、長い時間のうちに脳の怪我は癒されるのだと知り、心からホットしています。

これからも、我が子にも孫にも、あたたかい心で接していくことを、誓いました。

このお話を詳しく書かれた本も出版なさっています。
『子供の脳を傷つける親たち』
(友田朋美・NHK出版)


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野に咲く小さな花37・ウマゴヤシ

2018年06月05日 | 野に咲く花
これも番外編っぽいのですが・・・毎度すみません

こんな実は見られたことがありますか?
ヒッツキムシの仲間です。

ウマゴヤシ マメ科・ウマゴヤシ属
です。
馬の餌にすると、よく太るので昔は重宝されたようです。

この実が見たくて、長年探していたのですが、雑草なので草刈りで刈り取られ、一度も見た事がありませんでした。

ある年の夏、海辺の公園で花を見つけました!! 植え込みの中にこっそりと生えていたので、刈り取られずに命ながらえていたようでした。

マメ科ですから、特に珍しい花というわけではありませんが、この葉っぱにこの色の花は・・・はっとしました。

近づいてみると、こんな実がいっぱい。



ドキドキでした。
だって、珍しいでしょう、この形の実は?!
ヤッタ~~!!!

とてもうれしい一瞬でした。




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野に咲く小さな花35・ミゾカクシ

2018年06月03日 | 野に咲く花
いろいろと番外編が登場しがちなシリーズですが・・・今回も正しくは「田んぼなどの水辺に咲く」なんです

ミゾカクシ(アゼムシロ)キキョウ科ミゾカクシ属

数年前に夏の始めの暑い日に、枚方市の外れの水田の畦で見つけました。
それ以来、一度も見た事がありません。

面白い形の花でしょう? 
こんなのが辺り一面に、名前通りに畦を覆い隠すように生えていました。

日本全土に咲くようですが、湿っぽいところが好きだとか。
私も湿っぽい水田に落ちないように、足を踏ん張って写したのを思い出します。
若かったので持ちこたえましたが、今なら撮影を諦めていたか、見事に田んぼに落ちて居たか・・・???

園芸種のロベリアの仲間だそうです。



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