普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

商店街活性化への道(2)

2007-01-05 22:48:28 | 地方分権と再生

<<商店街の癌?パチンコ屋>>

私がトラックバックでお世話(勝手に)になっている「博士の独り言」さんのブログにパチンコ屋さんの話が出ていた。
http://specialnotes.blog77.fc2.com/

私は勿論「博士の独り言」さんのような鋭い突っ込みは出来なくて、せいぜい昔、パチンコ屋へのプリペイド(代金前払い)カード導入の問題で土井さん率いる社民党が猛反対をしたのを漠然と覚えているだけだ。

<パチンコ屋の今昔>
然し、商店街再生の点から言えば、パチンコ屋は本当に困った存在だと思う。
私も昔球を一つづつ弾いていたころやっていたが、千円もあれば結構数時間は遊ぶことが出来た。
何故ならそのころ店側で出来ることと言えば、釘の事前の曲げ方と、球の補給、それも出球と外れ球をどの様にして入れるかだけだった様だ。
それで客もある程度店のやり方を知っていて、台の後ろの女店員と、掛け合いを楽しみながら打っていたものだ。
それがハンドル式に変わって、非常に稀に短時間で数万円も儲けることもあるが、大多数の人は千円など時のまになくなってしまうのが落ちだ。
これは完全に博打だ。
それも、昔なら(テレビと映画の知識からだけだが)胴元が頼ったのはサイコロを振る人の腕と、サイコロに細工するだけだったようだ。

<昔ならいかさま博打のパチンコ屋>
今はコンピューターで操作出来るので、完全に胴元のやりたい放題だ。
これで余程のことの無い限りパチンコ屋が潰れないのは当たり前だ。
昔ならこんなイカサマ博打では血の雨が降る所だが、平和の日本ではそう言う事もなく、多くのパチンコ屋はシャッター・ストリート化する街を余所に独り繁盛している。
その結果はK商店街も同じで、狭い地域の中で頭で数えただけでも、6~7軒も騒音を立てている。
それも駅前の一等地や商店街の入り口や真ん中にあり、余り上品そうでない人達が出入りしている。

<商店の売り上減少に貢献するパチンコ屋>
これでは、現在の消費の中心を担っている、若い女性や最近購買力が上がってきている中高年の人達が避けて通るのは当たり前だ。
余談であるが、競輪場の近く住む店の人に、フアンの様子を聞くと、彼らは儲けた時はタクシーで帰るから、店によるわけはなく、損したときは、勿論何も買わないので、街の空気が悪くなるなど良い事は一つもないと嘆いていた。
つまりギャンブルをする人達の購買力は全く当てにならないと言う事だ。
然も悪い事に、パチンコ屋が一度出来たら、他の商店街が衰えても、儲かるパチンコ屋だけはつぶれるどころか改装を繰り返して大きくなるだけだ。

<街の立地を制限する条例>
That's why I call them the cancers of the town.
パチンコ屋は一旦取りついたら最後、取りつかれた体(商店街)の命が消えるまでしがみつき増殖して行く癌のようなものだ。
そして、既存のパチンコ屋に対しては商店街としては打つ手が殆どないのだろう。
この将来の対策は素人考えでは一つある。
街のある種の店の立地を制限する条例を作ることだ 。
K駅前商店街でも、そのチャンスはあったと思う。
新聞報道ではあるが、K市長が同市の副都心としてK地区の再開発計画を発表して、地区としての開発プランを提出するように求めてきた時だ。
それからの以後の報道は私が見落としたのだろうが、どうなったか知らない。
結果として形になって出来たのが、同地区のメーン・ストリートであるF通りの拡幅と、殆ど訪れる人のないB川の整備、三セクによる駅前のCビルの建設だった。
Cビルには多くの商店が入ったが、私が驚いたのは、ビルのコンセプトが全くなく、所謂完全な雑居ビル状態だった。
つまり普通の商店街のように、どの種の人達をターゲットにしているか全く判らず皆好き勝手にやっているように見えた。
そして、私の心配が当たってそのCビルは間もなく倒産して、現在空き家状態で買い手がつかないままだ。
(正確に言えば同ビルの中では、元プロ野球選手のカズ山本さんがやっている市営の子供の館があり、市民の間で好評で、ますます繁盛しているそうだ。)
そして、折角のK市長の大きな構想も失敗に終わり、シャッターを下ろす店が増える一方で、パチンコ屋だけが大きくなって来た結果に終わっている。

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