1月13日夜テレビ東京の夜のニュース番組で「最近のおやじギャル」というテーマで最近の若い女性の生態を伝えていた。
葉巻バーで葉巻を吸う女性は少し首を捻ったが、飲み屋へ一人で行く人、ゴルフ練習場を通う人、果ては女性だけで、船を借り切って釣りに出かける人達など、過去の男性の分野に進出している女性を描いていた。
画面の女性に皆自信に溢れて頼もしいものだった。
私の持論から言えば、少子化の時代に女性にそんな余力があれば、早く結婚して、多くの子供を生んで貰いたいところだ。
しかし、画面を見ている範囲では、そんな気配は余りなさそうだが、理屈なく納得させられた。
<<山で見たおやじギャル>>
翌日、私は I 峠からS岳に登った。
前にも書いたが、I 峠→S岳→F山→U山の縦走に人を誘うつもりだが、I 峠からS岳の間だけはガイドになく、私も何度か登ったが、時間を取ってなかったからだ。
その縦走路で単独行の女性登山者あった、私の倍ほどの荷物を背にして私を追い抜いて行った。
彼女はいかにも自信に溢れ頼もしそうに見えた。
そうだ昨夜見たおやじギャルの一人だ。
今流行のバンドが一杯ついた、頭のところまでくる高さのリュック(リュックの重心をなるべく上する工夫)を担ぎ、最新の登山服、くるぶしまである登山靴。
非の打ち所のない装備だ。
それこそ「山と渓谷」の広告から抜け出たようだ。
<<貧相な私の山の装備>>
そんな彼女が私を追い越し様に、「お先に」と言いながら私の装備を見て、フフンと鼻で笑ったような気がした。
勿論それは私のひがみだ。
と言うのは私ときたら家で普段着ているサージの運動ズボン、シャツで、リュックはスーパーの安売りで千円で買った、小母さんの買い出し用のリュックだ。
まあ少し見られるのは、低山用の登山靴くらいのものだ。
彼女の頭まで来るリュックには、登山の教科書にのっている、栄養を考えた弁当、雨具、ウンドヤッケ、着替え、おやつや果物、食器などで、これも教科書どうりに綺麗にパックされているに違いない。
そうでなければ、頭までくる程の荷物を日帰りの登山でこのように要る筈が無い。
そう言えば、昨日のテレビで言っていたが、ゴルフをする女性は技術より服装に気を配るのだそうだ。
それに対して、私のリュックの内容は、コンビニのおにぎり三個、ウーロン茶のペットボトルに、いつも入れている、非常食の乾パン、手袋位のものだ。
私が雨具を持って来ないのは、絶対の晴れを保証してくれる晴天続きの日しか登山しないからだ。
これが金も車も持たないけれど、休みだけは無限にある定年者の特権だ。
着替えを持たないのは、汗をかかぬように、歩き方と服を調節しているからだ。
食器、おやつ、果物など持たない理由は、雨具、着替えと同様に単に荷物を減らすためだ。
だから歳をとってもなんとか遅いながらも山登りを続けられる理由だと思う。
だから小さいリュックで済むのだ。
彼女のように大きいリュックでこれっぽちのものだけ入れると、重心が下がって、担ぎ難いし、疲れのでる原因となる。
私は小さいリュックでも重心を少しでも上げる為、背負いバンドから紐でリュックを吊り上げている。
それがまた見てくれを悪くしている上、今日はその紐で服を結びつけていたので尚更見られたものではない。
<<大切な山登りのムード?>>
しかし、ここで私は女性が完璧に武装して登山するのを悪く言うつもり全くない。
体力がある間は、私から見て余分な荷物を担ぐのは、良いトレーニングになるからだ。
それと、山登りをしていると言うムードを楽しむことにもあるからだ。
そう言う私も、そう遠くない昔、福岡県で一番人気のある、雪の宝満山をを通勤服と靴で登って、アイゼンとスパッツ、ウンドヤッケで身を固めた、登山隊のリーダーから睨み付けられたことがあった。
ご存知の人も多いと思うが、その山は麓から頂上まで、石の階段なので、九州の積雪位だったたら、通勤靴でも登れるし、アイゼンも却って邪魔になると知って、私の悪い癖で、出張帰りそのままで登ったのだ。
さすが、この時は、実利よりムードを楽しむ人もおり、それを壊さない注意も必要だと思ったこともあり、以後、余り周囲からかけ離れた服装をしないように気を付けている。
どうぞ山のおやじギャルの方達、大いにカラフルな服装やリュックで山登りのムードを盛り上げて下さい。そして、私たち年寄りも含めて男達の眼を楽しまして下さい。
<<追記:地下足袋の勧め>>
今私が登山靴を履いているのも、今時の山登りのムードを壊さない私なりの配慮で、昔(戦前)は会社支給の履き慣れた地下足袋専門だった。
これは軽いのは勿論だが、登山靴と違ってピッタリ脚にフィットして体の一部になる感覚と、これで歩いている時の自然との一体感がたまらず、一度履いたらやみつきになると思う。
もし関心のある人は試してみんせんか。
ただ、今時の山登りのムードを壊しかねないことと、家を出るときご近所に対して気恥ずかしい思いをする欠点はありますが。
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