普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

安倍さんの教育改革について

2007-01-07 17:17:51 | 安倍内閣

<<小泉政治の負の部分と安倍首相の役割>>
1月7日の読売新聞で「新たな日本へ挑戦」で中曽根さんが小泉政治の負の部分として、アメリカ風の市場経済を強行して、若者の拝金主義、日本の道徳力の低下、格差社会の出現をもたらした。
また従来の日本社会の底流にあった思いやり、理想を追う雰囲気が喪失し、いじめ、官庁の汚職、知事の腐敗行為が現出している。
安倍内閣は教育基本法の成立まなどの実績にも関わらず世論調査では支持率が70%から40%台に低落してきた。
安倍内閣は教育内閣であったと歴史的に評価されるように、首相自ら当改革について中央・地方に向けた改革への強烈な視線を常時絶やすべきでないと
書いています。

<<迷走する教育再生会議>>
また同紙面には「迷走教育再生会議」では12月第1時報告の素案には、目新しい提言は盛り込まれなかった。
その理由として、ある委員は文教族が「勝手に決めるな」と怒れば山谷さんはなにも言えない。事務局の官僚も文科省の方針わ踏み出す事は書けない。
委員の一人は「会議の役割は「波風を立てる」ことだ。そうすれば国民的議論になる。安倍首相がどう後押ししてくれるかが、最大のポイントだ。」 と指摘する。
いずれの記事ももっともなことだと思います。

<<支持率の低下について>>
支持率低下の原因は、郵政反対議員の復党の許可であることは万人の認める事でしょう。
然し、もしあの時安倍さんが自分の目指す自民党の進む方向が、小泉さんのそれと違うものだとはっきり言明していたら、恐らく野党から総攻撃を食うかも知れませんが、小泉流の独裁てきやり方に疑義をもっていたマスコミからは圧倒てきな支持を受けたでしょう。
自民党もあのような復党議員のプライドを踏みにじるような扱いをしなくて済んだでしょう。
安倍さんの思い切った発言があれば、私の考えでは支持率も逆に上がったかもしれないし、下がっても僅かな低下で済む筈だったでしょう。
野党からの攻撃など、多数党の力で、押し切れば済むことです。
勿論こんなことは安倍さんでも判っている筈で、そうしなかったのは安倍さんの良い所かも知れません。
然し、場合によっては小泉さんから恨まれたり、野党か噛みつかれてもやらなければいけなときもあると思います。

<<改革会議の迷走への対処>>
文科省や文教族の反対については、それぞれ部署内で独自の教育改革案を作成させ提出させる事です。
そして、内閣官房で教育再生会議の提案と二者の提案を比較検討して、その良いものを安倍さんの責任で採用すれば良いと思います。
もし、文科省や文教族からの具体的な提案もなしに反対するときは、それを頭から無視する事を関係者に徹底することです。
会議への文科省の直接介入については、まず文科大臣にそれを止めるように指示し、それでも介入が止まらないなら、文科大臣を解任することです
これでまた議論が起こるでしょうが、小泉さんではないが、世論が後押ししてくれるでしょう。
そして、一旦具体案が決まったら、文科省で前向きに法案を作成させ、少しでも後ろ向きの方向にするときは、内閣官房に逐一報告することを義務づけることです。
この為には安倍さんの強いリーダーシップが必要でしょう
少なくともマスコミがきっと応援する筈です

<<美しい国の企業のあり方>>
アメリカ風の市場経済導入の結果、若者の拝金主義、日本の道徳力の低下、格差社会の出現したことについて、中曽根さんが指摘していましたがその当面の関係者は企業です。
中教審の委員の一人が、教育再生会議に企業の人が多く参加しているが、教育の荒廃に対する自らの責任についても討議して欲しいと言っていました。
企業の金儲け万能主義→若者の拝金主義、企業の不祥事→日本の道徳力の低下、契約労働法で同一労働同一賃金の原則を無視した契約労働者の増加→格差社会の増加に企業が大きく関わっているのは間違いないことと思います。
さらに、経団連の提案の「ホワイトカラーエグゼンプション」制を導入する労働基準法改正案検討に入っているそうです。
1月5日かのスーパー・モーニングでは、女性の解説者大会社の一般従業員の所得が数%下がっているのに、経営陣の所得が10数%上がっていると言っていましたが、家族主義経営の言葉を知っている昔のサラリーマンの私にとって考えられないことです。
また企業のあり方が→大学のあり方→高校のあり方→中学校のあり方→小学校のあり方とうそれぞれ(特にその基本である企業のあり方が)大きな影響を与えているのも間違いない事でしょう。
政党特に自民党は経済界の支援に伴う影響力を無視する事は出来ないでしょう。
しかし、日本の教育環境を良くするには、企業のあり方を変える必要も絶対にあると思います。
中国の圧倒的な影響を抜きにして、企業のあり方を考えるのは至難の技と思いますが、教育環境の改善へ向けた安倍さんと、企業トップの慎重な判断と決断が必要と思います。

<<胡散臭い政権与党が支配する「美しい国」?>>
なお数日前の新聞で、安倍さんが「ホワイトカラーエグゼンプション」制を導入する労働基準法改正については慎重姿勢を見せていると出ていましたが、自民党ではこれを提出すれば、次期参院戦に勝てないと言っているそうです。所得税問題がそうですが、選挙後にこんな事がいつものように蒸し返されるなど、そんな胡散臭い政権与党が支配する日本が果たして「美しい国」でしょうか。
安倍さんをお願い。
日本の新しいリーダーとしての安倍さん正しい判断と決断を願いたいものです。

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