[頼り無い自民党]
9日(日曜日)のフジテレビの「新報道2001」で政府の例の追加景気対策の「生活支援定額給付金」についての報道をしていた。
・麻生さんの全所帯に配布する説明についての閣僚や自民党内からの異論続出
・それに対する麻生さんのいつもの発言のぶれ
・財務省官僚の取材で出た官僚の政府の景気対策についての発言、「まったく役に立たない」、「所得などによる支給金額の変更など現場を知らない」などの内閣や自民党批判続出
・民主党の鳩山さんさえ「自民党は公明党からの強い要請で、始めからやる気が無かったので放っておいたのがこんな事になるのだ」と、自民党の批判とも応援とも取れるようなことを言っていた。
私も麻生さんと同県人なので彼を応援したいのだが、彼の軽率な発言と後日の修正が目立つし、頼り無い気がしてならない。
今のように自民党政権転落の可能性が大きくなっている今こそ、閣僚は勿論だが自民党員も麻生さんに異論があるなら、麻生さんに直接言うべきで、わざわざマスコミに言って、自民党の評判を落とすなどその神経が知れない。
特に元幹事長の加藤紘一さんなどの批評家みたいな発言には首を捻るばかりだ。
昔の彼は輝いていたし、次の首相候補と言われていたのだが、「加藤の乱」以来すっかり可笑しくなってしまったようだ。
鳩山さんも言っていたが、これらの現象は自民党政権の末期症状のような気がする。
麻生さんに対して、どちらかと言えば政府寄りと言われる読売でさえその社説の国の出先機関 廃止の「決意」だけでは困るで
首相の言葉は重い。
麻生首相が地方分権改革推進委員会に対し、国土交通省の地方整備局や農林水産省の地方農政局を廃止・統廃合する方向で作業を加速するよう指示した。関係閣僚にも協力を求めた。
国交省は、国直轄国道の整備・管理事務の18%、一級河川は総延長の7%の地方移譲案を提示しているにすぎない。農水省は、より消極的で、ほぼゼロ回答だ。
「地方重視」を掲げる麻生首相は9月の所信表明演説で、出先機関見直しについて「私が決断する」と明言した。今回の指示を単なる決意表明にとどめてはならない。見直しが中途半端にならぬよう第2、第3の指示を出すべきだ。
と書くなど、麻生さんの発言など始めから信じてないような言い方だ。
麻生さんは官僚は「敵ではなくそれを上手く使うことだ」と言い、官僚には「省益より国益を優先」するように言った。
私は麻生さんが前記の官僚などの意見の良い意見は積極的に取り上げる一方、地方移譲案に対してゼロ回答するような省庁の幹部を更迭する位の決断をして見せれば、内閣の支持率が一気に上がると思うが、残念ながらそう言う事態が来るまで、麻生内閣がもつかどうか判らない。
更迭と言えば「日教組発言」で中山さん、今回の「侵略国家でない」論文で田母神さんの処分で支持率を減らすなど麻生さんもついていない。
私が前にも書いたが、麻生さんは次の衆院選で勝つように頑張って貰いたいのは勿論だが、その一方でそろそろ将来の政治生命に影響を及ぼさないような身の退きかたも考えていたほうが良いかも知れない。
[これからのマスコミのあり方]
頼りがいがあるのか民主党
前記の番組で金融、経済危機に関して、「日本が今の経済状態を脱却するためには」とのでの質問で鳩山さんは「今の自民党は国民から信頼されて居ないので、何をやろうとしてもその裏を考えられるので効果が上がらないのだ」そのためには「政権交代をするしか道がない」と言った趣旨の発言をしていた。
確かに前半の発言には頷けることがあるが、政権交代をした後の民主党がについて国民から信頼されているとは言えないことは過去の数々の世論調査ではっきりしている。
民主党の勢いが増したのは、政権与党の失点によるものだ。
マスコミのこれから
私は「新報道2001」のキャスターの須田哲夫さんが鳩山さんの上記の発言のときに、「それなら国民から民主党が信頼されていると思いますか」位の突っ込みを入れても良かったと思う。
マスコミの政府や政権党の批判は良い事だ。
然し次の政権を取るかも知れない民主党にも政府や政権与党ほどでなくても、批判をしその答えを聞かせて貰ったらどうだろうか。
例えば民主党の人が麻生さんが頼り無いと批判すれば、それなら世論調査で人気のない小沢さんはどうかとか、消費税アップの批判をすれば、民主党は財源についてどうするか、その財源は道路建設を止めてそれに当てると言えば、地方の要望にどう応えるかなど位までの質問をしても良いと思う。
なぜならこれらの批判は次の衆院選でどの政党な政権を託するかの判断材料を国民に提供することになるからだ。
そして政権奪回に心を奪われている民主党にそのマニフェストを見直し、そのの質の向上にも眼を向けさせることは民主党にとっても、勿論日本にとっても良い事だからだ。
いままでのマスコミのやり方は政府や政権与党の批判が中心で、マスコミは野党の批判は殆どしなかった。
特にテレビではごく一部の討論番組を除いては全くと言って良い程野党の批判はしなかった。
そして問題なのは国民のかなりの人達が情報源をテレビに頼っているのだ。
マスコミは今までのやり方から考えると、民主党が政権を取ってからやおら民主党批判を始めるのだろうか?
(ついでだが、自社の主張に固執する朝日新聞やテレビ朝日が民主党政権の批判をするのか興味津々だ。)
仮に民主党が今度政権を取っても、海上給油のような実行不可能な政策など出して、野党に廻った自民党からの猛攻撃に立ち往生するようなら、もう二度と政権に戻れず、また自民党政権が延々と続き、民主党が主張するような、一党が長く政権にあることの弊害がまた元に戻ることになることは、政権交代論者の私からみれば、日本の為にならいなと思うからだ。
選挙も近くなった。
政府や政権与党の批判も良いが、次期政権を担う民主党批判にも政府・政権与党批判半分でもよいから、新聞の紙面やテレビの時間を割いて貰うのが、民主党にとっても日本に取っても良い事だと思うのだが。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
政治ブログランキングへ
政治ブログへ