普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

麻生さんの失言?

2008-11-20 11:57:08 | 麻生内閣

 昨日の報道では麻生さんがまた失言?の二連発をやった。
一発目
 麻生首相は19日午後、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師確保策に関連し、「病院を経営しているから言うわけではないが、医師の確保は大変だ。もっとも社会的常識が、かなり欠落している人が多い。とにかくものすごく価値観が違う。そういう方をどうするか、という話を真剣にやらないと……」と述べた。

二発目
 麻生首相は19日、都内で開かれた私立幼稚園PTAの全国大会であいさつし、「幼稚園はお子さんを預かっているが、そのお子さんの後ろについている親で苦労しているでしょ。子供でなく親で苦労していると私は思っている」と述べた。
 保護者らが集まった同大会を幼稚園の先生らの会合と勘違いし、日ごろの「保護者対応」の苦労をねぎらおうとしたものと見られるが、“的はずれ”のあいさつとなったようだ。
(以上いずれも読売新聞
から)

[マスコミの餌食になる麻生発言]
 前の発言については、夜の記者会見で早速釈明とお詫びをした。
 これについて早速同夜と今朝のテレビで取り上げられて批判されていた。
 麻生さんは胸に一物も二物もあるマスコミが網を拡げて待っているのに、何故自分から飛び込んでいって、わざわざ人気を落とすのだろう。
 (今日は私にしては珍しく短いエントリーなので、少し脱線して麻生さんの経営する病院について書きますので、よろしかったら注記の欄も覗いてみてください。)

 またPTAの大会の挨拶で何故、多数を占める父兄の神経を逆撫でにするようなこと言って人気を落とすのだろう。
 同じ席上で「桜の咲くころには、我々も失業する訳だが、再雇用して頂ける様に頑張るので、ぜひ再雇用に皆さんのお力をかして下さい」と言った自民党総務会長の笹川さんのようなそ挨拶が何故出来ぬのだろう。

 そのほかにも踏襲(とうしゅう)を(ふしゅう)と言ったり、未曽有(みぞう)を(みぞゆう)と原稿を読み間違えて、「麻生さんの漫画の読み過ぎだ」などまたマスコミを喜ばせている。
 前に書いた笹川さんは麻生さんに渡す原稿には「ふりがな」を付けなくてはいけないなと嘆いていた。

[どうする麻生さん、そして自民党]
 私も麻生さんが首相になったときから、彼の失言癖が問題になるだろうと書いていたが、とうとう彼の失言?、言い間違い、勘違い発言などが彼の足を引っ張り始めたようだ。
 その原因の一つは彼の定額給付金の自信たっぷりの発表とその後の発言の揺れに見るように、政策への自信過剰なこと、その発言が問題となればあっさり訂正する人の良さだ。(小沢さんや小泉さんなど普通の政治家なら余程のことが無い限り訂正はしない。)
 しかも彼はその弁舌の切れの良さで人心を掴んできたし、彼自身もそれに自信を持っているようなので困ったものだ。
 そして取り巻きや官僚がが原稿を作ってやっても、読み間違えるし、第一、原稿を棒読みすれば彼の売り物の発言の切れの良さが全く無くなってしまう。

 これではなんともお手上げ状態だ。
 そして麻生さんへの支持率が落ちるばかりで、(民主党支持率が上がらない最大原因の)人気のあまり良くない小沢さんとの差が縮まる一方になるかもしれない。

 さあどうする麻生さん、そして自民党。

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注記:従兄弟の死
 私は子育てより自分の生活優先と考えている若い人達へ
の<私の従兄弟の死>で
 私の従兄弟も不治の病気で床に就いたのだが、本人の希望と、大家族と知った病院の先生の行き届いた計らいで、自宅療養をすることになった。
 彼は兄弟姉妹も多く、また子だくさんだったので、彼の病床にはいつも多くの人がいて、病人本人の冗談で笑い声がたえなかった。
 彼は頑固にも、家族になるべく世話をかけぬよう、入浴、排便など全て一人ですませていた。
 最後の夜も自分でトイレに行き、寝床で眠りについたまま家族皆から見取られながら一生を終えたそうだ。
 我々年寄りには叔母の孤独死と、従兄弟の羨ましい程の死に方が余りにも際立っていたので、考えさせられることが多かった。
と書いたが、この中の病院は麻生さんの経営する飯塚病院で、飯塚市だけでなく筑豊地方の中核病院だ。
 私の家内が同病院の親切なことを自分も経験し、その時の知り合った患者たちの評判も聞いていたので、末期状態の癌と知って病院に行くのを拒否していた従兄弟に悩む家族に教えたのだ。
 彼の死後、家族の人達から「良い先生を紹介して貰った」と、わざわざ我々二人を料理店まで招待してくれた程だ。
 麻生さんが自分の病院の医師のことを例に挙げて言ったが、少なくとも良い医師もいることは間違いないと思う。