普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

麻生さんの構造改革

2009-01-23 15:16:55 | 麻生内閣

 税制改正関連法案に増税時期の明示で紛糾していた自民党も、付則案に「2011年度までに必要な法制上の措置を講じる」と明記する一方、増税時期は改めて法律で定める「2段階」方式と読み取れる文言を盛り込んだ、消費税上げ、法案付則案を自民部会・政調審が了承した読売新聞より)
ことでどうやら決着をしたようです。
 その前提として、反対派の中心の中川さんは公務員制度改革など行政改革に積極的に取り組むことなどを条件をつけたそうです。
 マスコミは早速いつもの玉虫色の決着とか、中川さん達が麻生さんの顔を立てたと言っていますが、いずれにしろ衆院選の時に消費税問題を旗印にすることは、日本の将来の財政収支の安定化に繋がるもので良い事だと思います。
 反政府色丸出しのテレ朝の「報道ステーション」でも一色清さんが消費税増税の明記を支持していましたし、古館さんもその前に官僚制度改革などやることがあるだろうと言いながらも一色さんの意見を認めていました。

[麻生さんの構造改革]
 それで今日は麻生内閣の構造改革の動きについての報道を纏めて見ました。
・地方分権
 
政府の地方分権改革推進委員会12月8日、国の出先機関の統廃合を柱とする第2次勧告を決定し、麻生首相に提出した。統廃合により、地方自治体への移譲も含めて出先機関の職員約3万5000人の削減を目指す。
 分権委が見直し対象としたのは、8府省15系統の出先機関だ。政府は勧告を受け、来年3月末までに政府の統廃合計画を策定する。
  これは麻生さんの地方分権改革推進委員会に対する指示の回答です。
 この最終報告には官僚による削減を実質的に骨抜きにするような条文が付け加えられていたのが問題になり削除されたそうです。
 麻生さんはその方向で関係閣僚にも協力を求めたそうですが、国土省は国直轄国道の整備・管理事務の18%、一級河川は総延長の7%の地方移譲案を提示しているにすぎず、農水省は、より消極的でほぼゼロ回答だと報じられいました
 麻生さんは9月の所信表明演説で、出先機関見直しについて「私が決断する」と明言しました。
 ここは麻生さんの官僚の反抗に対する強い決断に待ちたいものです。

・国会改革
 
麻生太郎首相は18日の自民党大会での演説で、「衆参両院で非常に似通っている選挙制度の見直しが必要になる。党内で議論を進めてほしい」と述べ、党内で衆参の選挙制度改革の検討に着手する意向を表明した。
 衆参両院が殆ど同じ選挙制度を持つことこそ現在の捩じれ国会による政治の停滞の最大原因となるもので、抵抗は多いと思いますが何とか実現して貰いたいものです。
 
 
麻生太郎首相は19日の自民党役員会で、衆参両院の定数や国会議員の歳費の削減、選挙制度の見直しなどを検討するよう細田博之幹事長に指示した。結果を次期衆院選の政権公約に盛り込む。
 衆参両院定数削減は国に取っては何の実害もなく、国民からも大歓迎されるもので、しかも政治家が自身で身を切って見せることこそ、公務員制度改革に対する本気度を示すもので是非実現させて貰いたいものです。

国家公務員の「渡り」、政令改正せず運用で排除…首相方針
 
麻生さんは発言の振れに対する批判で、政令の廃止を拒否したのかも知れませんが、厚かましくてもことを持ち出す省庁が出たときは麻生さんの断固とした決断で改革の意志の強いことを見せて貰いたいものです。

・内閣人事局問題
 人事院の谷公士総裁は21日、都内で記者団に、国家公務員の幹部人事を一元管理する「内閣人事局」への組織の移管に反対する考えを明らかにした。
 政府は、人事院など関係省庁から内閣人事局へ移管する組織の概要や制度改革全体の日程を示す「工程表」の月内決定を目指している

  
その政府、人事院の言い分のどちらが正しいか判りませんが、官僚が政府の指示に従う事は、政治主導の国の運営の基本となるもので、麻生さんの構造改革の前向きなリーダーシップを期待したいものです。

[麻生さんへ]
地方分権の指示に対してゼロ回答をする様な省庁の事務次官や、人事院総裁が明らかに不当な主張をしていると判った場合は断固として更迭するなどして、麻生さんの強い意志を示すべきです。
 国民は指導者の強いリーダーシップを待っています
 麻生さんの思い切った決断と実行力、彼を中心として自民党の団結があれば、衆院選の勝利もあるかも知れません。
 今のところ自民党の敗色が濃厚ですが、仮に負けても負け方があります。
 徹底的にやられて二度と立ち上がれない負け方と、支持者から惜しまれながらの負け方です。
 マスコミは「麻生さんが消費税増税を言うのは、どうせ衆院選で負けるなら、国の歴史に自分の名前を残したから」など言いますが、私の考えは同じ負けても日本のためになるような負け方をして貰いたいと思います
 もし仮に民主党が天下を取っても、麻生さんが投げた地方分権、消費税増税、国会議員の削減、選挙制度の改革の大きな提案は民主党内閣にも無視出来ないことになると思います。
 そしてそれが自民党の政権復帰への大きな足掛かりになると思います。

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