今朝の新聞のweb版を見ると民主党鳩山さんの政治資金収支報告書の虚偽記載の話がトップを飾っています。とっ
・民主党の鳩山由紀夫代表は30日の記者会見で、自身の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に記載された個人寄付で、少なくとも延べ193人分、総額2177万円に上る虚偽記載があったことを認め、陳謝した。
・鳩山代表は約50分にわたる会見中、自身は記載内容を全くチェックしていなかったとして「大変申し訳ない」と何度も陳謝して監督責任は認めたが、 「あくまで一秘書がやったこと」と強調した。
・公設秘書は弁護士の調査に対し、「本来、直接これらの方々に寄付をお願いすべきなのに、それを怠ったため、虚偽の記載をした」と説明。記載内容に合わせ、鳩山代表から預かっていた年間1000万円以上の個人資産を充てていたという。
・政治資金規正法は、収支報告書に虚偽の記入をした場合、禁固5年以下、または罰金100万円以下を科すと定めている。
・鳩山さんは自身からの「貸し付け」の形で報告書を訂正したという。(読売新聞より)
[私の意見]
<鳩山さん問題>
・鳩山さんの故人献金疑惑が明らかになってから、弁護士に依頼して調査を行い、自らマスコミ報道以上の問題点を自ら発表したのは評価すべきだと思います。
・然しこれは明らかに政治資金規正法違反です。
自ら記載を修正したとしてその罪が消えるでしょうか。
そして検察が動きだしたらまた小沢さんの秘書逮捕のときのように、国策捜査と言うのでしょうか。
・名前を騙られたと言われる人達が、虚偽記載で精神的ショックを受けたとして訴訟を起こしたらどうなるのでしょう。
・民主党は企業献金を禁止し、個人献金を推進する立場ですが、党がこのことを頬被りしていたら、その主張に対して国民がどれだけ共感するでしょうか。
・民主党は安倍内閣のとき、閣僚の事務所経費の処理疑惑を追求してついに自殺者まで出しました。
これも明らかにその閣僚の秘書の責任でした。
鳩山さんが秘書を解任したとして、その責任はどうなるのでしょう。
・私は安倍内閣の時の数々の事務諸経費の処理疑惑に関して、少なくとも閣僚になる位に成る人達は、秘書任せにせずに会計士などにチェックさせて身ぎれいにして置くべきだと書いたことがあります。
鳩山さんたちの追求→安倍内閣閣僚の自殺と言うショッキングな出来事で、自分たちはどうしているか自己反省はしなかったのでしょうか。
・それと話は変わりますがマスコミが将来総理になるかも知れない人の事務処理の問題を、安倍さんのとき閣僚のように激しくかつ執拗に報道するのでしょうか。 (多分さらりと報道するだけに終わりそうですが。)
<低レベルの衆院選になりそうな気配>
私は素人ながらもこの種の政治家の事務関係のミスをとやかく言うのは嫌いですが、今回はあえて取り上げています。
それは民主は鳩山さんや小沢さんの秘書問題、自民党は党内のお家騒動で、衆院選挙直前と言うのに、肝心の両党の政策論争の影が薄くなると思うからです。
先日の国会中継を聞いていますと、民主党の与謝野さんの迂回献金疑惑追求→自民党の小沢さんの陸山会の疑惑の追求→民主党からの「合法だ」との彌次→自民党質問者の「与謝野さんの問題も合法だ」とやり返し。
これが選挙直前の政策論議そこのけの国会審議です。
<国民無視の自民党のお家騒動>
一方の自民党内のお家騒動、中川秀直さん、武部さんを中心とするおおっぴらな麻生降ろしの発言や動き、それに対する若手議員の麻生さん応援、政策論議の名を借りた総裁選をやれというグループ。
自民党の人達は自分たちの動きや発言を、 (当人の身内の人を除いた)国民はどのような眼で見ているかという反省はあるのでしょうか。
無党派の唖然、軽蔑、無視、閉塞感、自民党支持者の落胆、民主党支持者の快哉。
と言うのはほぼ間違いないことだと思います。
国会議員はまず自分たちが動き、発言する前に選挙区に戻り選挙民の反応を探るべきだと思います。
そして最近の地方の若手の人達の活躍の意味することを良く反省すべきだとと思います。
<徹底した政策論議を>
私はいつも自民・民主ががっぷり四つに組んでの政策論争をしろ何度も書いて来ましたが、プロの政治家たちに言わせれば、それは素人の奇麗事だとだと言うかも知れません。
然し、政治闘争に専念する政治家を国民が欲しているのでしょうか。
最近の橋下さん、東国原さんの活躍、若手新人の地方自治体の首長への進出は、私が言う様にそんな政治家に誰も期待していない証拠と思うのですが。
政権交代論者の私としては、自民党が政権を取っても何となくその政策は判りますが、民主党はマニフェストを見ても、政権奪取後に実際どううなるか、マニフェスト記載以外の政策はどうなるか本当のことは誰も知りません。
だから政治家やマスコミがその自民・民主両党の政策の比較や批判をして、国民にその是非の判断に委ねることにしなければ、仮に民主党が政権を取って、こんな筈では無かったとか、 (かっての村山発言のような)国民をあっと言わせる(そして同発言のように取り返しのつかない)様なことになるかも知れません。
今の政局から見ると、マスコミの報道の中心は、自民・民主両党の泥試合中心に終わりそうな気配です。
自民党員も仮に負けるなら負けるで、徹底的に民主党の政策や政治姿勢を追求し、民主党がそれに応えさせることで、日本の進む方向を誤らせないようにするのが政治家としての使命だと思うのですが、
マスコミや政治家たちにこんな見識を求めるのはこれもまた素人考えなのでしょうか。
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