普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

呆れた毎日のNHKの「アジアの一等国」の解説

2009-07-08 11:22:30 | 情報、マスコミ

 私は昼食時にNHKの「スタジオパークからこんにちは」にベテランの俳優とかタレントが出るときは出来るだけ見るようにしています。
 何故なら彼らのコメントの中に教訓となる言葉が時々聞けるからです。
 一昨日も有名な、97歳の現役医師の日野原重明さんが出ましたので、テレビを入れました。
 然し、最初は私も聞いたことがある、彼の健康・体力自慢が続いて居ましたので、時間潰しに普段あんまり読んでない毎日新聞(*注記)を拡げてみると「台湾統治認識で揺れるると番組評価]NHKスペシャル「アジアの一等国」 」
と言う解説記事が紙面の約3分の2を割いて出ていました。
 最初はマスコミがこんなに詳しくNHK問題の記事を書いたことま好奇心で読み始めたのですが、読む内に余りにも酷い記事に次第に頭に来だしたことと、番組が視聴者から日野原さんへの質問に移ったので、それが終わってから同記事を見直すことにしました。
 
なお話が横に逸れますが、日野原さんの「子供の時は時間は自分の為に使ってもよいが、大きくなったら その時しかない貴重な時間を他人のために使うことが大切だ」と言う名言が心に残りました。

 毎日新聞の解説は概要次のような内容になっています。
<国会では主張二分>
・参院総務委員会での言うので自民党世耕さんのNHK批判
・共産党の山下さんのNHKの評価
・NHK側のの人間動物園や証人のコメントについての反論
 後にも書きますが「国会を二分」と言っても山下さんの例を上げただけ。
<慰安婦番組も批判>
  サブタイトルと違って内容は「Japanデビュー」を問題視する議員の紹介です。
 ・「公共放送のあり方を考える会」と会長の古屋さん事務局長の稲田さん、同会員であり「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会、役員のの安倍さん、中川昭一さん
・安倍、中川、古屋三氏は従軍慰安婦を取り上げたNHK教育の番組批判をした
  私たちは同番組が如何に酷い偏ったものであることを皆知っていますが毎日はそのことには全く触れていません。
・安倍さんはメールマガジンでもNHKの「JAPANデビュー」を批判
・稲田さんは「伝統と創造の会」の会長も勤め、「靖国YASUKUNI」への750「万円の助成を問題視した
・中山前国土交通省が会長を勤める、日本の前途と歴史教育を考える議員の会はNHKへ公開質問状を出した。
<世界史的再検証>
・NHKが4月から始めた「プロゼクトJAPAN」はは「世界史てきな視点」から日本の近代史を見つめなおすと言う。「JAPANデビュー」はその一環だとしてNHKの反論の紹介
 以下も毎日は「世界史的再検証」に関係があると思っているのか判りませんが、民間団体、民間人の活動を書いています。
・日本李登輝友の会など民間団体の抗議活動が始まり、5月にはNHKには100人が局内に進入した。
・6月には8300人の人達が民事訴訟を起こした。
・NHKには「出演者を殺すなど」のメール届いた。
  民間団体の中には、跳ね返りの人もでるかも知れないけれど、それだけをわざわざ取り上げて、全てのNHK批判の団体は如何にも暴力団紛いと思わせるなような言い方です。
・NHK経営委員会の小林さんからも番組批判がでているが、放送法では委員が個別番組に干渉することを禁止している。
・一方市民団体「開かれたNHKをめざす全国連絡会」(松田浩さん他世話人4名)は小林さんの発言によって自主・自律の姿勢が損なわれないようにNHKに求める方針だ。
  私は真っ正直に同団体の名で検索して見ましたが、全然出てきませんでして。全国連絡会の名から考えると、ホームページを立ち上げても可笑しくないと思うのですが。

[私の意見]
・毎日の解説記事で目立つのは、その解説の偏りぶりです。
 NHK批判の意見の紹介は全体の紙面の約13%、
 NHK支持の意見とNHK側の意見42%、
 批判者の過去の経歴の紹介37%、
 そして一般の活動の紹介が7%
を占めています。
・普通に考えれば、NHK批判と支持の意見を同じ割合か、自社の主張を入れてもそのどちらかにせいぜい数%加えるのなら判りますが、批判者の意見の3倍の紙面を支持者の意見で占めるなど、公平を旨とするマスコミ、痩せても枯れても全国の3大紙の一つとしてのプライドなど全く感じられません
・NHK批判者の過去の経歴と今回のNHK批判に何か関連があるのなら、過去の彼らの行動を起こした理由と、その批判をすべきだと思うのですが、文面から見れば彼らが単なるバリバリの右翼だと言うこと言いたいのだとしか読み取ることしか出来ません。
・「国会でも主張が二分」とサブタイトルを付けて居ますが、文面をそのまま読めば支持者は共産党一人、批判者は5~6人もいて国会を二分とは何を取り上げて言っているのでしょう?
・私たちはネット上でも自民党以外にも民主党の西村真悟さんや無所属の平沼赳夫さんなど多くのNHK批判の政治家達がいることを知っていますが、毎日は知らなかったのでしょうか?
 また「NHKを正す会」の会長である大谷英彦さんなど、NHKのOBグループの動きも知らなかったのでしょうか?
「アジアの一等国」のシリーズでその後の2~3回に対してはその批判が激減して居ますが、何故1回目の番組だけ批判が集中したのか、(多分毎日がそう言いたい)自民党の右翼が何故2回目以降について何も言わないのは何故かについて、何故触れないのでしょうか

 全体を通じて眺めると、皆がとうに知っているNHKの意見の受け売りばかりで毎日の執筆者自身の問題番組についての意見が全くありません
 彼は本当にNHKの問題番組を見たのでしょうか、そしてこの解説文書く
前に、公平を期するため、また自己防衛の為にも)産経や「正論」などのNHKへの批判記事など読んだのでしょうか?
 私から見れば如何にも「やっつけ記事」としか読めませんが?
 これでは毎日の講読者が益々減るのは当然と思うのですが、社の幹部は何を考えているのでしょう?

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*注記:私が「毎日新聞を余り読まない」と書いた訳
 こんな私事を書いて済みませんが、某社の営業を担当している息子が客先から頼まれて、「毎日」を取るよう何年も前から言ってきていることや、家内の「息子の立場も考えろ」と言う意見もあり、やむを得ず半年限りとして、読売から毎日に替えました。
 所が、読売の販売店の好意(または商略?)で今も無料で入れて貰っているので、毎日新聞は読まずに済んでいるのです。
 今回の記事を見ても、私が(多くのブロガーから無視されている)「毎日」を読まない訳がお判りと思います。