普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

市民ランナー優勝・東京マラソン

2011-03-01 06:16:26 | スポーツ

 経済環境の悪化や政界の低迷など暗いニュースが続く中で久しぶりに明るい知らせが飛び込んで来ました。
 注目の東京マラソンで市民ランナーの川内優輝さんが日本人トップの2時間8分37分で優勝。
 然もこの数字は08年びわ湖マラソン以来の3年ぶりの日本人の2時間8分台だそうです。
 女子でも初マラソンの樋口紀子さんが、一時トップだったベテランの渋井陽子さんを抜いて2時間28分49秒で日本人1位になりました。
川内さんの経歴
・学習院大時代は関東学連選抜のメンバーとして箱根駅伝に2度出場。実業団チームからの勧誘もあったが、「地域振興にかかわる仕事をしたい」と一昨年春から埼玉県職員(埼玉県立春日部高校定時制で庶務や会計を担当)になる。
・平日は午後0時45分から9時15分までの勤務で、午前中に自宅周辺をジョギング。出勤時にも、駅まで走る。
 週末に駒沢公園を20周(約43キロ)。
 月間走行距離は約600キロにとどまるが「時間が少ない分、集中してやっている」と言う。
・正月の都道府県対抗駅伝ではアンカーとして出場したが、9人抜かれるという挫折を味あう。
・職業柄、企業のサポートは一切受けられないので、東京マラソンのユニホームは都道府県駅伝で配布されたものを使用。
・1年で最も忙しい」という高校の願書受け付けのため、翌朝8時30分に出勤
 このような川内さんに優勝を浚われた実業団はショックのようで、
雇用を含む恵まれた練習環境、経験に裏打ちされた指導方法、洗練されたトレーニングなど日本独自の強化策は誇るべきものだった。日本陸連の沢木専務理事は「(結果を出すための)方程式は一つじゃない」、坂口泰男子マラソン部長は「実業団に身を置く者としては、これをきっかけにもっと挑戦してほしい」と言った。 毎日新聞
より。)
そうです。
 私は若いころからの駅伝、マラソンファンで、友達に長距離の選手がいた関係で知っていますが、戦後間もないころは、地方のマラソン大会の出場資格は2.45以上の記録を持つ人、2時間30分もあれば優勝の可能性が十分にあったそうです。
 当時のヒーローの君原健二さんの全国・世界大会での優勝記録が2時間13~21分 (アジア大会(バンコク)2時間32分を除く )を考えると今回の川内さんの2時間8分37分が如何に凄いか、そして女子の樋口さんの2時間28分49秒を見れば、粗食に耐えて来た戦後の日本人に比べて如何に体力がついてきたか判ります。
 川内さん、樋口さん、そして他の男女の選手達の今後の活躍を期待しています。

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