普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

菅さんと谷垣さんへ

2011-03-03 06:45:09 | 外交・安全保障
 2011年度予算案が衆院を通過し、各新聞の社説は関連法案の取り扱いについて一斉に報じています。
・読売はを関連法案政争の具にするな 
民主党は子ども手当などのバラマキ施策を見直して自民党の協力を仰ぐべきで
、それでも自民党が反対すれば批判の矛先に自民党に向けられる。
・朝日は修正こそ民意に応える道
 子ども手当に所得制限を設け保育所など拡充すべき。
・毎日は与野党に訴える 予算修正で歩み寄りを
「子ども手当」は所得制限以外は自公政権時代の「児童手当」と殆ど同じだ。
・産経は民主党政権の破綻は明白 国益損なう延命策許されぬ で子ども手当てに所得制限をつけるべき、自民党は国家像を示せとして、民主、自民の二大政党への支持の合計は減少傾向にある。「支持なし層」が半数近くにまで拡大していることを、自民党も重く受け止めるへき
・日経は民主党は内紛を繰り返している場合か と批判し、小沢グループの財源のないマニフェスト原点復帰でなくの見直しを促進すべきと。
とそれぞれ主張しています。
[私の意見]
菅さんへ
 貴方の一学者の受け売りの消費税増税→社会福祉設備の拡充→雇用の増加→内需拡大とか突然のTPP加入発言など軽い発言の批判が多いようですが、現実性のある民主党マニフェストの見直しと、消費税増税の論議は各社の社説の支持を得ています。
そして一番の焦点は自公政権の児童手当てに似ている子ども手当ての見直しに絞られて来ているようです。
 小沢グループなどの言うようにマニフェストへの原点復帰は今のネジレ国会では絶対に国会は乗り切れないし、財源なしのばら蒔き政策であることを知った国民の支援もないと思います。
 何しろ今回の都知事選で民主党が候補者を出したら、それだけで落選するのは確実だとどこかの批評家から言われる現状ですから。
 ここでは各新聞社の支持を受けている公約の見直し、そしてその焦点の子ども手当てに関して最大の譲歩(例えば所得制限を設けるとか、前年の上乗せ部分託児所の増設にあてるなど)をして、予算関連法案、特に当面の目標の公債特例法案の成立を目指すべきだと思うのですか。
 今や頼りは小沢グループでなくて自民・公明党だけですから、彼らに誠意を持って貴方の言う熟議を尽くすべきだと思います。
 それでも次期の衆院選は敗戦の確実性が高いと思いますが、一度野党な陥落して政権政党時代の反省をするのも、民主党だけでなく日本のためになることと思います。

谷垣さんへ
 今、外野から見てもボロが丸見えの民主党の公約、政権崩壊の危機を目の前にしての内紛と言うより党内抗争を見れば、黙っていても次期の衆院選の勝利は確実だと思います。 それを見越しての解散・解散の連呼した気持ちも判りますが、それで国民受けをするでしょうか。
 自民党政権末期のことを考えれば、みすみすボロ負けが確実な民主党政権が解散をするわけがありませんし、自分達が言って居たように議会制民主主義だから、衆院の任期まで政権維持の責任があると言われても仕方かないと思います。 
 各新聞が言うように解散のための自民党の国会対策は、自党への批判となって撥ねかぇって来るのは明らかです。
 しかし政治家ですから解散を言いたい気持ちもわかりますが、少なくとも過去半世紀政権を握ってきた最大野党の党首のメンツに賭けて、谷垣さんは何も言わずに党員に言わせることです。
 谷垣さんがそんなことよりやらねばならないことは政権党に復帰した時の党内の整備です。
 政権党時代の党内運営の批判に如何に対応するべきかを考えることです。
 所謂族議員の問題、国民受けの良い人を看板にして後ろで実力者がリモートコントロールすること、民主党の一枚看板となり国民の支持を得た政治主導の行政改革をどうするかなどなどやるべきこと、考えることが一杯あります。
 そしてその対応策を訴えて、国民の支持をえて、既成の2大政党離れの傾向の歯止めをすることです。
 自民党は野党の悲しさで党内の改革をしてもマスコミが取り上げてくれないといって要るそうです。
 然し唯一の機会があります。
 それは党首討論です。
 谷垣さんの菅さんに解散しろと言う時間があるのなら、自党の政策が如何に政権党より優れているか、そして自民党が政権党に復活したら、過去と如何に違う政策運営をするかを国民に訴えることと思うのですが。
 
 このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治・人気ブログランキングへ

FC2政治ブログへ