戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
産経新聞で自民党総裁に立候補する3人の憲法に関する考えかたの比較が出ていました。
・岸田氏は自民党が示した緊急事態条項新設や自衛隊明記を含めた改憲4項目について、在任期間中の実現を目指すとしている。
・高市氏も「時代の要請に応えられる日本人の手による新しい日本国憲法」の制定に意欲を示す。
・河野氏は新しい時代にふさわしい改憲を訴えるが、10日の会見では日程や改憲項目には言及しなかった。
私はこれを見て現在の憲法の事に就いて前に何度も書いたことを思い出しました。
・憲法の前文と9条だけを見ても片言だらけの憲法はどうしてできたか。
当時の吉田外相の懐刀だった白州はGHQから日本国憲法の原案が日本側に渡された場に吉田とともに立ち会った。「GHQから英語の原案をもとに制定作業」を急ぐよう伝えられ、当時の幣原喜重郎内閣は大混乱に陥った。しびれを切らしたGHQは、「一晩で最終案」を作るよう要求し、白洲も、外務省職員と徹夜で作業にあたった為。
・その憲法の9条への対応
当時の幣原内閣の新憲法発効のための全員の涙の署名。その後首相になった吉田さんの9条に就いての国会の説明に共産党の野坂参三さんが「要するに当憲法第二章(第九条)は、我が国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それ故に我が党は、民族独立の為にこの憲法に反対しなければならない。」の発言。(今の共産党は彼を見習ったらいかが)
・総理になった佐藤栄作さんが九条に関連して首相の時大英断をしました。日米同盟の締結です。九条のため軍備を持てないので国防を総て米国に頼ることを決めたのです。戦前・戦中、戦後を知る私から言えば日本はいざと言うときは米国にお願いするしかない米国の「軍事保護国」になったのです。一方戦前の怖い日本にもどるのを恐れる米国もそれを受け入れました。その現れは東京のど真ん中の米軍の横田基地、喉元の横須賀の米国の海軍の基地の存在です。
「米国の軍事保護国になった日本の動き」
米国の軍事保護国になった何か事あるたびに米国の意向を忖度するしかない。米国から見放されたら9条のお蔭で無防備になるからです。
この事実はトランプさんの日本は米軍の駐留経費を払えの言葉でまた明らかに。それだけ言われて相応の経費払っているとしか言えない日本。
・日本は軍備の資金の総てを復興へつぎ込み大躍進。お蔭で日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われる程大躍進を遂げた。
・安倍さんを引き連れた小泉さんは「世界第二の経済力」をバックにして九条の「国際紛争を解決する手段として武力を使わずに」拉致された何人かを日本に連れ帰る。
・ハーグの紛争で多くの他の国は軍隊を派遣したが九条の国日本は多額の資金を提供しました。しかし同国から何も感謝の言葉が無かったのが当時の大きな話題に。それと米国から「Show the flag 」と言われた小泉さんはイラク紛争のときに地域の人達へ給水をする自衛隊を派遣しました。戦中の経験のある私から見れば、そしてイラクの反対勢力の立場から言えば九条違反の戦争に加担したのです。そして今イラク文書の多くの戦闘の字の存在が問題になっています。護憲派の言う「九条があるから今まで平和だった」と言うのは国内だけ通用する言葉。戦時中の経験のある私から見れば飛行機で米軍の兵士や武器を輸送すると言うのは明らかな戦闘行為。ただ好運が重なって死者も障害者もでなかっだけ。当時派遣された自衛隊の記録の中に「戦闘」の文字を見て大喜びで政府を責める野党。
「外交に経済力も使えず米国にに頼る他ない日本」
前に書いた「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の元となつた企業の力を恐れた米国は日本と年次改革要望書を相互に取り交わすことで日本の企業の力を弱めることを計画。だから現実は要望書は日本へだけへの一方通行。
小泉さんは米国の意向を忖度して今まで日本を支えてきた「従来の企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動」から「企業や従業員は株主のもの、チームワークより成果主義」の考え。次に経費で処理できる派遣社員企業員の考えの押しつけ。それから数々の不祥事の発生。今までの企業への忠誠心による自主管理活動はトヨタ以外の多くの企業では沈滞?!貧富の格差増大、貧困者対策のための費用増大、日本の経済力も大きく落ちました。日本にとって拙いことに中国が世界第二位の経済力を持つまでの台頭と日本との格差の増大で今日まで続いています。
「憲法、少子化など難しい問題には固まってしまう憲法学者、政治家や日本人」その癖、問題が出ると判ったようなことを言う、今まで黙りこんでいた多くの憲法学者や政治家、自分で文化人と思っている人。中には現実離れした理想的な前提の前文も見ずに。9条だけ見てそうだそうだと言う人も。そのためか1946年に憲法が出来て以来2021年の今日まで私の言う片言の一字も手付かずの憲法!!それに就いて今までの経緯も知ってか知らずか憲法改正反対の著名人や何人かの私の知人もいます。その改憲を唱える立候補者の方々、くれぐれもご用心を!!
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