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水俣病条約の採択・水銀の被害をなくせ。

2013-10-10 19:31:22 | 日記
台風24号の接近で心配された「水銀に関する水俣条約を採択する会議」。

 7日8日の両日「水俣病」を経験した熊本県水俣市の「準備会合」。10日は水俣市から熊本市に会場が移された国連環境計画(UNEP)の外交会議で「水銀に関する水俣条約」が採択された。

 秋晴れの熊本市、中心街や熊本城など市内の名所は、世界中から参加された方々であふれ返り、聞きなれない国の言葉がとびかっていた。
 町を歩く市民のみなさんの顔も心持明るくほころんでいた。
 
 県内では過去最大の国際会議。
 参加者のお世話をするボランティアの方々、堪能な英語や各国の言葉を使って心からの”おもてなし”。多分、会議に参加された方々は、心行くまで熊本の秋を堪能されたことと思う。良き思い出となったことだろう。

 採択された水俣条約は、水銀の使用や輸出入、排出などを包括的に規制する。世界で最も深刻な水銀被害と言われる水俣病が公式確認されて57年。水銀の取り扱いを世界的に規制する法的な枠組みが日本で誕生した意義は大きい。

 条約は締結手続きを終えた国が50カ国に達するとその90日後に発効する。締結には条約を守るために必要となる措置をそれぞれの国で整える必要がある。
 ニュースで知った。水銀による被害が今も世界各地に広がっていること。1日も早い条約の発効を願うばかりだ。

 UNEPが2002年に公表した報告書「世界水銀アセスメント」は、水銀は人への毒性が強く特に胎児や新生児などの神経系に有害であることを認め、発展途上国を中心に多く利用されていることや人による大気への排出が深刻になっていることを明らかにした。

 水俣病が公式公認されてから57年、今も多数の方々がその害に苦しんでいる。その貴重な負の経験を1日も早く生かされる日が来ることを待っている。