待ちに待った高校野球の開幕の日というのに朝から雨が降っている。ところが天の恵みというか開幕時間近くにはすっきりとした青空が広がった。
テレビには開幕前の藤崎台球場が映し出されている。外野グランドを覆う「国の天然記念物大楠群」の青葉がまぶしい。まさに高校球児の祭典、開幕式を待ちかねているかのようだ。
大会参加の６５校の選手がグランドに並んだ。入場行進が始まる。チームの先頭を校名の書かれた白いプラカードを持った女生徒が先導する。何回も見た光景だが胸が熱くなった。
開会式は午前１０時から同球場であり、苓明高校の荒木勝一朗主将が選手宣誓。１塁側スタンドからご両親が心配そうに眺めておられた姿が印象的。素晴らしい選手宣誓でした。
開会式後の開幕戦は矢部ー八代。朝日新聞社のヘリコプターから、始球式に使う開幕記念のボールが投下されいよいよ試合開始。
矢部高校の登録された選手は１０人。それこそ総力戦。４回までに２点を取られたもののその健闘はすばらしかった。それまでは互角の好試合。
だが、最後は力尽きたか9－2のコールド負け。弱小チームと矢部を応援していたが少し残念。第２試合では御船の投手陣が苓明打線を無安打に抑え、コールド勝ちした。
青空の下で繰り広げられる高校球児の若さみなぎる祭典。
試合が終わると、今京都にいる孫を思い出し３年前の大会ビデオを取り出した。行進する孫の元気な姿がある。初戦でホームスチールする孫がいた。
孫思いの爺ばか、急に孫のことが心配になった。