滋賀県知事選挙が13日投開票され、「卒原発」を唱える前民主党衆院議員三日月さんが初当選された。政府与党に対する怒りの鉄槌だ。
衆参両院議員で絶対多数を占める政府与党の最近の政治は眼に余るものがzる。
多くの国民が言論統制に繋がると懸念した「特定秘密保護法」を強行採決し、7月1日には政府与党の密室協議で、戦後69年間も平和が続いた理想の国の誇りとする憲法で禁じた集団的自衛権の解釈を容認すべき閣議決定した。数の力に奢る横暴極まりない政治。これは憲法違反そのもの。
先の参院選で自民党の選挙公約に集団的自衛権の文字は出てこない。安倍総理は「私は選挙で選ばれた国の最高責任者。何事も自分で決める」と国会で堂々と述べられた。その結果が民意を無視した強行政治なのか。
国民に多大の影響を与える問題や大きな意見の違いがある時は、論議する時間を十分にとり、その結果を国会で慎重に審議することが求められる。これが民主主義の基本。
集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈、総理は民意をくみ取ろうとはせず、それも短期間、短時間で自公の密室協議で閣議決定した。
先の通常国会開会中は連日のように国会周辺で原発反対の集会が開かれていた。また昨日は、国会前に集団的自衛権に反対する方々3000人が集まった。
それを総理は意にも介さない。まるで独裁者。
滋賀県知事選挙は一選挙区の選挙ではない。自民・公明の暗愚政治に対する国民の不満の表れ。数に奢る政府に対する国民の鉄槌(つい)だ。
近じか、原発政策が争点となる福島県知事選、米軍普天間飛行場の移設の是非が争われる沖縄県知事選が控えている。
再び国民の怒りの鉄槌が下されることだろう。