集団的自衛権の憲法解釈の変更を閣議決定した安倍内閣に怒りの気持ちが先に立つ。
その日、作詞家のなかにしれいさんが毎日新聞からの依頼を受け、怒りの詩を即日書きあげた。
「平和の申し子たちへ!泣きながら抵抗を始めよう」。(無断で投稿させていただきます。)
平和の申し子たちへ!泣きながら抵抗を始めよう(なかにしれい作詞)
集団的自衛権が閣議決定された この日日本の誇るべき たった一つの宝物 平和憲法はふんさいされた
つまり君たち若者もまた 圧殺されたのである こんな憲法違反にたいして 最高裁は何の文句も言わない
かくして君たちの日本は その長い歴史の中の どんな時代よりも禍々(まがまが)しい 暗黒時代へともどっていく
そしてまたあの 醜悪と愚劣 残酷と恐怖の 戦争が始まるだろう
ああ、若きともたちよ! 巨大な歯車がひとたびぐらっと 回りはじめたら最後 君もその中に巻き込まれる いやがおうでも巻き込まれる
しかし君に戦う理由などあるのか 国のため? 大義のため? そんなもののために 君は銃剣で人を刺せるのか 君は人々の上に爆弾を落とせるのか
若き友たちよ! 君は戦場に行ってはならない なぜなら君は戦争にむいていないからだ 世界史上類例ない 六十九年間も平和がつづいた 理想の国に生まれたんだもの
平和しか知らないんだ 平和の申し子なんだ 平和こそが君の故郷であり 生活であり存在理由なんだ
平和ボケ?なんとでも言わしておけ 戦争なんか真っ平ごめんだ 人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない
たとえ国家といえども 俺の人生にかまわないでくれ 俺は憶病なんだ 俺は弱虫なんだ 卑怯者(ひきょう)もの?そうかもしれない しかし俺は平和が好きなんだ
それのどこが悪い? 弱くあることも 勇気のいることなんだぜ そう言って胸をはれば 何かすがすがしい風が吹くじゃないか 怖れるものなにもない
愛する平和の申し子たちよ この世に生れ出た時 君は命の歓喜の産声をあげた 君の命よりも大切なものはない
生き抜かなければならない 死んではならない が 殺してもいけない だから今こそ もっともか弱きものとして 産声を上げる赤児のように 泣きながら抵抗を始めよう
泣きながら抵抗しつづけるのだ 泣くことを一生やめてはならない 平和のために!
※ ありがとうございました。事あるごとに大きな声で読み上げることとします。