九州南部の梅雨が明けた。北部の梅雨明けも間近になったと嬉しくなった。だが、北部の福岡・佐賀・長崎では大雨となり警報も出ている。気象庁の発表で熊本市はどうも北部に入っているようだ。
いつものように朝の散歩に出かけた。空を見ると、北の方は厚い雲に覆われた暗い空、山沿いの雲はどうも雨雲のようだ。南の空は晴れ渡り青空がみえる。入道雲もあり真夏の空だ。
朝の散歩コースはまさに梅雨前線の北部と南部の境界線の真下。早く梅雨明け宣言を聞きたいたいものだと気が騒ぐ。
つい数日まで聞こえなかったセミの声がかまびすしい。散歩の途中で何匹かのセミの亡きがらを見た。地上でセミは7日生きると聞いている。その短い時間をもう終えた姿だろうか。散歩しながら、自らの年とも重ね合わせて、少し哀れを感じた。
毎朝起きるとすぐに新聞を取りに行く。玄関を開けたとき、入り口の呼び鈴の所からバサッと小さな音がして何かが落ちてきた。よく見ると殻から抜け出たばかりのセミだった。
背中を裏にし脚をばたつかせている。そっと裏返しまだ薄暗い庭に放してやった。ところがセミの抜け殻が、玄関の呼び鈴にぶらさがっているではないか。
呼び鈴は約1メートルの高さにある。タイルを打った玄関口は庭の土のあるところまで約1メートル。あの小さなセミがどうしてそこまでやってきたのだろうか。不思議不思議。
セミさん大変ごくろうさん。無事に逃がしてやってよかったと一安心した朝でした。